DCAJグランプリを「iPad」や「ラブプラスシリーズ」受賞

 10月15日、東京・湾岸青梅地区で開催されているデジタルコンテンツエキスポの会場にて、第25回デジタルコンテンツグランプリ、デジタルクリエイターズコンペテイション2010の表彰式が行われた。このうちデジタルコンテンツグランプリは2009年夏から2010年夏にかけて、デジタルコンテンツ産業の発展、振興に貢献した製品や映像、サービス、技術、人物、企業等から選ばれるものである。今年で25回目を迎えるが、例年どおり多彩な分野から受賞が選ばれて、現在のデジタルコンテンツのトレンドを示した。

 このうちデジタルコンテンツグランプリの大賞にあたる経済産業大臣賞には、アップルジャパンの「iPad」が選ばれた。英語版の発売から間を置かずに日本語版を発売、電子書籍ブームの一大トレンドを生みだしたiPadが存在感を示した。
 受賞の挨拶に立ったアップルジャパンのダグラス・ベック社長は、「大きな賞をいただけ感謝しております。皆様の支援のおかげです」と、ユーザーや関係者に感謝の気持ちを述べた。

 また、DCAJ会長賞には、CGアニメーション映画『ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~』の成果に対して、「ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~」製作委員会が受賞した。昨年、経済産業大臣賞に輝いた『サマーウォーズ』に続き、2年連続で劇場アニメが大きな賞を獲得し、劇場アニメでデジタルコンテンツの大きな変動が起きていることを感じさせた。
 アニメではこのほか、地方のデジタルコンテンツ振興に大きな役割を果たした作品に与えられる『パンパカパンツ』が選ばれている。アニメ制作のDLEなどによるみんなで歌おう!キャラソン委員会が製作している。また、審査員特別賞はFOREST Hunting One、BROSTA TV、CoMix Wave Filmsによる『Peeping Life-The Perfect Emotion-』である。ビジネスシーンで商用短編アニメーションの勢いが、次第に増していることを感じさせるものだ。

 審査委員長の妹尾堅一郎氏はデジタルコンテンツグランプリの審査の基準について、コンテンツの中身と同様に現在のモデルを変えるイノベーティブなことを重視していると話す。そのうえで iPadについて、これまで独立した存在であったメディアとプレイヤー、ストレージが垂直統合されていること、それによって流通を変えていると評した。
 また、『ホッタラケの島』については、これまでは2Dと3Dのアニメーションのハイブリッドしたスタイルに言及した。これまでのハイブリッドは融合型、もしくは折衷型であったが、ここでは相互補完という新たなかたちが試みられたとする。
 さらに優秀賞のゲームソフト『ラブプラス』シリーズでは、ゲームを通じた観光などの例を挙げ、バーチャルなコンテンツがリアルなイベントと融合していることを高く評価した。コンテンツ融合の新たなステージとの捉え方だ。

デジタルコンテンツグランプリ http://www.dcaj.org/news/dcg2010/index.html

第25回デジタルコンテンツグランプリ受賞作品

経済産業大臣賞
  iPad  (アップルジャパン)

DCAJ会長賞
 ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~  (「ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~」製作委員会 )

優秀賞
 『ラブプラス』・『ラブプラス+』 (コナミデジタルエンタテインメント )

技術賞
 「Morpho Smart Select」をはじめとする5種のカメラ付き携帯電話向け画像処理ソフトウェア
 (モルフォ)

スタッフ賞
 「Sony Presents『2010FIFAワールドカップ 南アフリカ3D』」
 (スカパーJSAT、ソニー)

錦賞
 パンパカパンツ (みんなで歌おう!キャラソン委員会 )

審査員特別賞
 Peeping Life-The Perfect Emotion-
 (FOREST Hunting One、BROSTA TV合同会社、CoMix Wave Films )