アニメ「ONE PIECE」北米で同時配信決定 日米4社が協力

 現在、日本の少年マンガで最も人気のある作品、そのひとつが尾田栄一郎さんの描く『ONE PIECE』であることは間違いないだろう。そのマンガを映像化したフジテレビ系で放映されるテレビアニメシリーズも、マンガと同様大人気である。
 このアニメ『ONE PIECE』の最新エピソードが、日本の放映と同時に北米(米国・カナダ)のインターネットで無料配信されることが発表された。5月30日日曜の第403話からスタートする。

 このプロジェクトは、アニメを制作する東映アニメーション、原作の集英社、作品を放映するフジテレビ、それに米国のアニメーション流通会社ファニメーション4社の提携によって実現する。
 番組はテレビ放映から1時間後、プロがつけた英語字幕をつけて、北米版『ONE PIECE』を通じて動画配信サービスを提供する。サイトの運営は、ファニメーションが行う。また、番組はテレビの放映に合わせて毎週更新される予定である。

 『ONE PIECE』は、実は2004年から数年間米国の地上波テレビFOXで放映が行われたことがある。しかし、その際には、地上波放送という制限や、当時のライセンス会社4キッズエンタテインメントの方針もあり大幅に内容を編集されていた。こうした内容はアニメファンからは歓迎されず、ビジネス的には中途半端なままテレビ放映が終了している。
 その後、2007年に北米でライセンスをファニメーションが新たに獲得したことが発表された。しかし、日本アニメのテレビ放映枠が減少するなか、『ONE PIECE』のプロモーション方法も苦戦を強いられてきた。
 今回は、インターネットによる日米同時リリースを実現することで、北米市場に新たに乗り出すことになる。人気作品では既に『NARUTO』や『鋼の錬金術師』の日米同時リリースが実現しており、これに『ONE PIECE』が加わることで、このビジネスモデルは定着しつつあると言えるだろう。

 さらに北米では現地のマンガ出版社VIZメディアが、この秋から日本の週刊少年ジャンプで連載された最新エピソードを米国版少年ジャンプで並行連載を開始するとしている。現在のところテレビ放映は発表されていないので、インターネットとマンガ連載を組み合わせた新しいマーケティングに挑戦することになるようだ。
 『ONE PIECE』は日本ではアニメ化10周年を迎える。この冬には、原作者栄一郎さんが自ら製作総指揮を執る劇場第10作『ONE PIECE FILM Strong World』の公開も決定している。
 アニメ化10周年を期に『ONE PIECE』関係者は、日本やアジア、ヨーロッパで人気の高いこの作品を、北米でも大きく展開するために動き出したようだ。

東映アニメーション http://www.toei-anim.co.jp/tv/onep/
集英社 http://www.j-onepiece.com/
フジテレビ http://www.fujitv.co.jp/b_hp/onepiece/
ファニメーション http://www.funimation.com/