ニコ動有料会員100万人突破 サービス開始3年5ヶ月で

 ニワンゴが運営する動画共有・配信サイトのニコニコ動画は、2010年10月13日に、有料制のプレミアム会員数が100万人を突破したことを明らかにした。プレミアム会員は月525円(税込)を支払うことで、アクセス集中時の優先視聴など無料利用時にはないプラスアルファのサービスを受けられる。
 ニコニコ動画では今回発表した100万人は延べ人数ではなく、現在入会中の数としている。このためニコニコ動画は会員収入から月に5億円以上、年換算で60億円の売上げを得ることになる。オンラインの動画配信ビジネスの有料課金導入の難しさが指摘されるなか、有料会員100万人以上という実績は世界的にも注目されそうだ。

 ニコニコ動画は、2006年12月末に動画投稿共有サイトとしてスタートした。ユーザーが動画の中に直接コメントを書き込めるサービスが人気を呼び、短期間で人気を確立した。サービス開始当初は、著作権者の許諾なく投稿された動画も多く見られたが、2008年7月に著作権侵害動画の投稿監視を強化したのをきっかけに一気にビジネス化が進んだ。
 有料のプレミアム会員は、サイトの収益化を狙い2007年6月から設けられている。しかし、そのビジネスも2008年末までは会員数20万人前後と伸び悩んでいた。プレミアム会員が大きく伸び始めたのは2009年以降で、ニコニコ動画の独自番組であるニコニコ生放送の盛況も大きな役割を果たしている。ニコニコ生放送の優先視聴などが、会員増加につながった。
 プレミアム会員収入の増加と広告収入の増加により、ニコニコ動画を運営するニワンゴの親会社であるドワンゴは、今年春にニコニコ動画の4半期ベースでの経営黒字化を明らかにしている。

 プレミアム会員と無料会員の増加で、今後ニコニコ動画はコアユーザーに加えてより幅広いユーザーの取り込みを目指すことになる。そうしたなかで動画コンテンツとして人気の高いアニメ分野のサービス拡充も進みそうだ。
 ニコニコ動画の中で一般企業も参加する無料・有料の公式チャンネルには、既に多くのアニメ関連企業や作品が参加している。また、この夏からはテレビ放映されたばかりの新作アニメ番組を無料で配信するサイマルキャスト(同時配信)を一気に拡大している。アニメビジネスにおいても益々目が離せなくなっている。
 動画配信の課金ビジネスを成功させた有力企業として、ニコニコ動画の試みは、今後日本だけでなく、世界からも注目される。
 
ニコニコ動画 http://www.nicovideo.jp/