「三国演義」共同製作のフューチャー・プラネットが破産

 企業情報の東京商工リサーチの倒産速報によれば、アニメ『三国演義』を中国企業と共同製作したフューチャー・プラネット株式会社が破産手続きを開始した。債権者からの破産申し立てにより、東京地方裁判所が9月29日に破産開始を決定した。負債総額はおよそ10億2600万円、債権者は160名になるという。
 東京商工リサーチはフューチャー・プラネットが中国の北京輝煌動画公司と共同製作した『最強武将伝 三国演義』の2億円以上の製作費が負担になり、また日本語での放送時期が当初見込みより遅れたことで資金繰りが悪化したこと破産の理由として伝えている。

 フューチャー・プラネットは、1998年に設立された番組企画・制作会社である。2008年4月に中国・杭州市で開催された第4回中国国際アニメフェア(中国国際動漫節)にて、中国の国営放送中央電視台(CCTV)傘下のアニメ制作会社である北京輝煌動画公司と「三国演義」の共同製作の発表をし話題を呼んだ。
 総製作費は6億5000万円で全52話を制作、日本で作品の企画部分にあたるプリプロダクション、を行い、中国では動画制作を行っている。中国のテレビアニメ制作としては破格予算が投じられた。発表後、さらに日本の玩具会社タカラトミーが製作に加わり、製作費のうち2億5000万円に出資している。フューチャー・プラネットの出資分は公表されていない。また、『三国演義』の事業後は、第2弾に『水滸伝』、第3弾に日中合作のオリジナル作品を予定していた。

 番組の放映は中国で2008年10月からのスタート目指したが、実際には2009年3月からとなり『三国演義』は、日本での放映はさらに1年後の2010年4月からとなっている。こうしたビジネススケジュールの遅れが、フューチャー・プラネットの事業計画に影響を与えたようだ。
 また、作品は日中合作として中国向けの題材が選ばれたにも関わらず、資金の回収のかなりの部分を日本で回収しようとしていた可能性が高い。作品はテレビアニメビジネスの競争が激しい日本で、十分な存在感を残せず、ビジネスが広がらなかったことも理由とみられる。

東京商工リサーチ
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