日中合作アニメ「三国演義」中国中央電視台で放映開始

 玩具会社大手のタカラトミーは、中国の国営放送中央電視台(CCTV)傘下のアニメ制作会社中国国際電視総公司北京輝煌動画公司、映像の企画制作を行うフューチャー・プラネットと共同で製作している「三国演義」が、このほど完成したと発表した。
 また、作品はCCTVで放映されるほか、共同で関連事業を手掛ける。日中のアニメを通じた新しいビジネスコラボレーションとして注目されている。
 
 現在、中国では日本のアニメのテレビ放映は厳しく制限されていることはよく知られている。また、共同製作作品も厳しい審査があり、中国国内での放映はかなり厳しいハードルがあるのが現状である。
 今回は、日本、中国の両国民がよく知っている題材である『三国演義』をテーマに選び、中国の放送局のニーズに応える。さらに、CCTVのグループ会社である 北京輝煌動画公司と組むことで、こうしたハードルを越えた。作品は、昨年10月にCCTVで試験放送が行われている。その際に好評を博したことも、今回の正式放映につながったとみられる。

 共同製作はおよそ4年の歳月をかけて実現した。日本で作品の企画部分にあたるプリプロダクション、を行い、中国では動画制作を行った。それぞれの強みを製作の中で活かしたかたちである。
 様々なかたちのコラボレーションが模索されている、日中間のアニメビジネスの新しいモデルケースとして今後注目を浴びることになりそうだ。
 
 『三国演義』はCCTV)での放映の後、中国各省や各都市でもテレビ放送がされることが決まっている。CCTVを起点に巨大な中国全土に放映される。また、関係各社は、今後は日本を含む世界各国での放送を計画するとしている。中国から世界に輸出できる作品が目指されている。
 さらに、アニメから派生する玩具やオンラインゲーム、出版、DVD、音楽関連商品なども放送と同時に展開する予定だ。中国ではまだ十分に発達していない二次利用のビジネスでも、新たな挑戦が行われる。特に今回は、日本側のパートナーが玩具会社のタカラトミーだけにこの部分での成果が期待されるだろう。

タカラトミー http://www.takaratomy.co.jp/