マーベラス テニミュ、プリキュア効果 業績予想上方修正

 エンタテイメント企業のマーベラスエンターテイメントは、平成23年3月期第2四半期決算の業績予想を上方修正した。これはCD、DVDの好調に加え、ゲームソフトの販売も当初見通しを上回ったためだ。
 今回の修正で売上高は35億円から45億円に引き上げられる。また、営業利益は5000万円から4億円、経常利益は2000万円から3億5700万円、四半期純利益は1700万円から3億5000万円となる。前年同期は赤字決算であったが、今期は黒字転換するだけでなく、利益を上積みすることになる。
 一方で、通期決算業績予想については、営業利益のみを1億6000万円から1億8000万円に引き上げたが、そのほかは据え置かれた。これについてマーベラスは、第2四半期連結売上の増加は、第3四半期以降に見込んでいたリピート受注の前倒しであるためと説明している。さらに同社が手がける音楽・映像ソフト市場の環境は依然不透明、さらにゲームソフト市場の状況や為替動向を勘案する必要もあるとしている。景気動向に影響され易い業種ということもあり、慎重な予想をする。

 音楽・映像事業で好調だったのは、ミュージカル『テニスの王子様』シリーズやプリキュアシリーズである。関連CDやDVDのリピート受注が好調に推移した。第3四半期以降に見込んでいたリピート受注が前倒しとなり今期売上げに計上された。また、新シリーズの好調もあり、プリキュアシリーズの権利配分収入や配信収入も堅調に推移したとしている。プリキュアシリーズの高い人気の恩恵を受けたかたちだ。
 ミュージカル『テニスの王子様』も、クロスメディアがうまく展開している。舞台公演事業でファーストシーズンが完結したこともあり、観客動員数と物販が当初計画を上回った。同ミュージカルは平成22年1月より、キャストを一新したセカンドシーズンがスタートする。こちらにも大きな期待が集まるだけなく、第4四半期の業績の鍵を握ることになりそうだ。

 また、これまで不振を続けてきたゲームソフトなどのデジタルコンテンツ事業が復調している。第2四半期までに国内で発売した新作5タイトルが全て当初の売上計画を越えた。なかでも7月8日に発売した『牧場物語 ふたごの村(DS)』が16万本超を販売、7月22日発売の『Fate EXTRA(PSP)』は販売本数10万本を超えるヒットとなった。
 マーベラスは、近年は業績の不振が苦しむことが多かった。前期は16億2300万円の最終赤字を計上している。しかし、企業再構築を行なったことで、急激に立ち直りつつあるようだ。

マーベラスエンターテイメント http://www.mmv.co.jp/