米国レンタルDVD最大手ブロックバスターが経営破綻

 米国最大のDVDレンタル会社ブロックバスター(Blockbuster Inc.)は、9月23日に米国連邦破産第11条(チャプター11)を裁判所に提出し、経営破綻したこと明らかにした。負債総額はおよそ10億ドルとされる。負債の多くは同社の商品仕入先である映像パッケージ会社とみられる。同社の経営破綻は8月末よりその可能性がたびたびメディアで報じられている。このため今回の破産法提出は、市場からは驚きもなく受け止められている。
 一方で、ブロックバスターは、現在、つなぎ融資を受けており、各店舗やオンライン上の運営はいつもどおり続けている。今後はチャプター11に基づいて、事業を継続しながら企業再建の道を探ることになる。

 ブロックバスターは1985年に設立、テキサス州ダラスに本社を構える。映像パッケージやゲームソフトのレンタル、販売で経営を拡大し、北米を中心に世界各国におよそ5000店舗、国内およそ3000店舗を保有する。2009年の売上高は40億ドル(3400億円)を越える。レンタルサービスのグロバール企業である。
 しかし、近年は業界のビジネス構造の変化についていけず、業績不振に悩まされてきた。ひとつは、インターネットを利用して店舗に行くことなくDVDレンタルを楽しめるネットフリックス(Netflix)の台頭である。無店舗で毎月定額利用し放題のサービスを提供するネットフリックスに経営が圧迫された。
 同様にネット動画配信サービスの拡大も、DVDレンタル事業に影響を与えた。ブロックバスター自身もネット進出を行っていたが、他社に較べてそのサービスは遅れ気味であった。
 
 今回の経営再建で、同社の国内チェーン店舗の大幅な削減、閉店は避けられない。ブロックバスターの経営破綻で米国内のレンタルサービスは縮小し、インターネットを利用したNetflixのレンタルサービス、ネット動画配信の勢いが今後強まりそうだ。

ブロックバスター(Blockbuster Inc.) http://www.blockbuster.com/