文化庁 メディア芸術振興に15億8800万円概算要求

 文化庁は8月30日に、平成23年度予算のための概算要求を財務省に提出した。このなかでデジタルアート、アニメ、マンガ、ゲームなどを含むメディア芸術振興関連予算として15億8800円を要求する。これは平成22年度の15億1500万円から若干の上積みを目指すものである。
 メディア芸術関連予算は、芸術発信、展示、関連情報収集、創作活動の促進のソフト支援と人材育成の2つの軸に分けられて、前者に12億5400万円(22年度12億700万円)、後者は3億3400万円(3億800万円)が振り分けられている。

 伝統的な芸術の保護・育成に力を入れてきた文化庁だが、近年は映画も含めたメディア芸術分野の振興にも力を入れる。平成23年度は、メディア芸術の海外発信のさらなる強化、3DCGを中心とした技術力の強化、人材育成などが重点項目に挙げられている。特に海外発信の先導役としてメディア芸術への期待が大きいようだ。
 こうした文化庁によるメディア芸術振興で、これまで大きな役割を果たしてきたのが毎年開催する文化庁メディア芸術祭である。毎年冬に行なわれる展示会を中心とした文化庁メディア芸術祭の概算は3億4200万円としている。これは22年の予算である3億7300万円より若干減少する。一方でこれまで1億2800万円だったメディア芸術海外展を1億5700万円に拡大する。これは海外展の開催を1地域から2地域に増やすためで、海外重視の方向が見られる。
 このほかメディア芸術祭の情報発信を行なうウェブ事業に4500万円、世界メディア芸術コンベンション、メディア芸術部門会議にそれぞれ3400万円と2000万円が挙げられた。
 注目したいのは22年に引き続き23年にもメディア芸術のデジタルアーカイブ事業に2億2800万円が盛り込まれていることである。昨今必要を求める声が増えているメディア芸術関連資料のデジタルアーカイブ化を目指すものだ。

 アニメーション関連では、平成22年に初めて予算化された若手アニメーター等人材育成事業に引き続き2億1500万円が盛り込まれる。オンジョブ・トレーニングを組み込んだアニメーションの人材育成プロジェクトである。
 さらにアニメーション映画製作支援事業として、新規に2億1200万円を要求する。これはこれまでアニメーション映画の優れた芸術活動重点的支援(1億6200万円)を見直すものである。優れたアニメーション映画製作支援に加えて、新たに国際共同製作推進を目指すものとなる。国際共同製作の際に必要とされてきた国の支援を一部実現するものとなる。

文化庁 http://www.bunka.go.jp/