セガサミー トムス、セガトイズなど完全子会社化12月に

 8月27日、大手エンタテイメント企業のセガサミーホールディングス(セガサミーHD)は、上場子会社セガトイズ、トムス・エンタテインメント、サミーネットワークスの3社を株式交換により完全子会社化する方針であると発表した。10月末から11月初めにかけて開催される子会社3社の臨時株主総会の承認を受けて、12月1日付で完全子会社化する。
 完全子会社となるセガトイズは玩具事業、トムス・エンタテインメントはアニメ製作とアミューズメント事業、サミーネットワークスは携帯・インターネット事業を行なっている。セガサミーHDはそれぞれの会社の52.2%、60.4%、56.3%の議決権のある株式を保有する。このため完全子会社化の方針は承認される見込みが高い。また、株式交換を用いるためセガサミーHDに新たな資金負担は発生しない。株式交換比率は、サミーネットワークス333株、セガトイズ0.33株、トムス・エンタテインメント0.26株につきセガサミー1株を割当てる予定である。

 セガサミーHDは、2004年にパチンコ・パチスロ機のサミーとゲームのセガが経営統合して誕生した会社である。ゲーム、パチンコ・パチスロを中核にエンタテインメント事業の積極的な多角化を進めてきた。そうした中で、セガトイズは玩具部門、トムス・エンタテインメントはアニメ部門、サミーネットワークはネット部門を担ってきた。
 グループ各社はこれまでも「爆丸」プロジェクトなどで密接な連携を取ってきた。今回はセガサミーHDが3社を完全子会社とすることで、経営資源の有効利用を図りより競争力を高めていく。売上高4000億円の総合エンタテイメント企業を背景に、積極的にビジネスを展開する。

 3社のうちトムス・エンタテインメトは東京ムービー事業部を保有しており、売上高で国内トップ3に入るアニメ制作会社である。『名探偵コナン』や『それいけ!アンパンマン』、『ルパン三世』などの代表作があり、これまで制作してきた作品は約9000話にもなる。
 セガサミーHDは、近年アニメ事業の環境は少子化などによるアニメ番組の視聴率低下、テレビアニメ放送本数の減少、DVD販売の減少など厳しさが増している。一方で、3DCGをはじめとする技術の進歩屋、製作コスト、技術コストが拡大しており、大規模な投資が必要となっている。経営を統合することで、事業の安定化、大手メディアとの協力の強化が可能になるとしている。

 トムスは現在名古屋証券取引所2部市場に上場しているが、セガトイズ(ジャスダック市場)、サミーネットワークス(東京証券取引所マザーズ市場)と伴に、11月26日で上場を廃止する。 
 アニメ制作会社は事業規模が小さいことから、これまでも単独での上場企業は少なかった。2009年夏にはゴンゾ(旧GDH)がジャスダック市場で上場廃止となっており、トムスの上場廃止により上場アニメ制作会社は最大手の東映アニメーションとプロダクション I.Gとジーベックの両社を傘下に持つIGポートの2社のみとなる。

セガサミーホールディングス http://www.segasammy.co.jp/

セガトイズ http://www.segatoys.co.jp/
トムス・エンタテインメント http://www.tms-e.co.jp/
サミーネットワークス http://www.sammy-net.jp/