ディズニー アニメーションのアカデミー アニー賞参加拒否

 米国のエンタテインメント業界情報誌のヴァラエティによれば、ディズニーグループは国際アニメーションフィルム協会ハリウッド支部(ASIFA-HPLLYWOOD)が毎年行なっているアニー賞の支援を2010年は行なわない方針である。報道ではディズニーはアニー賞の審査方法に疑問を持っており、本年のアニー賞には作品を提出もせず、またスポンサーにもならないとしている。
 この結果、ディズニーグループのウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ、ピクサー・アニメーション・スタジオの作品が2010年のアニー賞から姿を消す可能性が強まった。ピクサーは本年劇場長編映画『トイストーリー3』を公開しているが、もし同作がアニー賞の選考に含まれなければ賞の権威にもかかわりそうだ。また、今年夏にディズニーが米国配給した宮崎吾朗監督の『ゲド戦記』の出品されない可能性が強まる。

 アニー賞は毎年米国で発表されたアニメーション作品を対象に、部門ごとに最も優れた作品を選出、顕彰している。作品は劇場アニメーションからテレビ作品、ゲームムービー、コマーシャルまで幅広い分野に及び。1972年からスタートした歴史の長さもあり、米国で最も知られたアニメーション賞でアニメーション界のアカデミー賞と評されることが多い。
 その審査は、ASIFA-HPLLYWOODの専門家が事前に選出した作品の中から、組織の会員が投票をする。ディズニーはこの会員に誰でもなれるため、正当な審査が行なわれない可能性を問題視しているという。

 2010年のアニー賞は、既に2011年2月5日カリフォルニア州ロサンゼルスのUCLAルイス・ホールで受賞作品の発表、授賞式開催を発表している。たとえディズニーが賞レースに参加しなくても、開催が中止されることはないだろう。
 しかし、2009年にグループ4社がアニー賞のスポンサーになっていただけに、同社のスポンサーの中止は、資金面でもアニー賞に影響を与えそうだ。また、米国のアニメーション映画史上で歴代1位の興行成績を築いた『トイストーリー3』の参加がないなかの長編アニメーションの受賞作品は、かなり迫力に欠けるだろう。同様に、短編アニメーション、テレビアニメーションなどでもディズニー、ピクサーの存在感は大きく、その影響は計り知れない。今後、ディズニーとASIFA-HPLLYWOODが歩みよるのかが注目される。

アニー賞 http://www.annieawards.org/