「秘密結社 鷹の爪」のDLE 台湾市場で上場目指す

 8月22日付の日本経済新聞朝刊の報道によれば、アニメ・キャラクターの企画・製作を行うディー・エル・イーが台湾証券取引所に上場する方針だ。2011年6月までに上場申請を行うとしている。
 日本経済新聞は、アジア新興市場での上場を目指す日本ベンチャー企業が増えていることを紹介する記事のなかで伝えられた。ディー・エル・イーはその例として挙げられ、台湾企業と提携を活かして現地でのビジネスも拡大する意向としている。

 ディー・エル・イーは2001年に、現代表取締役の椎木隆太氏が設立した。いち早くFLASHの技術を利用したショートアニメのビジネスの可能性に目をつけ、この分野で急成長している。同社の代表作となった『秘密結社 鷹の爪』を中心に蛙男商会による各作品がよく知られている。
 同社はアニメ制作のほか、作品から派生するキャラクター事業、近年はバラエティ番組制作など、幅広いエンタテイメント事業に取り組む。日本経済新聞では売上高は8億円としている。
 同社は米国の大手玩具メーカー ハズブロからの出資を受けるほか、海外での事業展開にも力を入れている。フランスやインドの企業の共同事業をし、また今回株式上場を目指すとされた台湾では2009年10月に現地のアニーションスタジオ グリーン・パディ(Green Paddy Animation Studio)と提携を結んだ。
台湾での上場は日本の株式新興市場の低迷と同時に、今後ビジネスを拡張する台湾での知名度向上を狙ったものとも言えそうだ。

 日本国内新興市場での新たな株式上場(IPO)は、近年急減している。新興市場の株価低迷に加えて、上場審査が以前より厳格化されているためである。アニメ関連企業でも2000年代中頃までは、プロダクション I.G(現IGポート)やGDH(現ゴンゾ)などの上場が見られたが、近年の上場はなくなっている。
 アニメ関連企業をはじめゲーム、玩具などコンテンツ関連新興企業の株式は流動性が低いこともあり、株価が乱高下する傾向が強い。経営者がそうした株価の不安定な状況を避け、じっくり経営をしたいと考える傾向が強まったことも理由とみられる。こうしたなかで台湾での上場を目指すディー・エル・イーの今後の資本政策、海外展開が注目される。

ディー・エル・イー http://www.dle.jp/