ドワンゴ第3四半期利益急伸 ニコ動有料会員89万人に

 モバイルコンテンツ・ポータルサイト事業のドワンゴは、8月5日に平成22年9月期第3四半期の決算発表を行なった。第3四半期までの連結売上高は230億2100万円と前年同期比で19.2%増加したほか、営業利益は16億2900万円(前年同期比250.3%増)、経常利益は17億7400万円(310.4%増)、四半期純利益は16億4100万円(同369.4%増)と大幅に利益を伸ばした。
 こうしたドワンゴの業績の急激な伸長は、前期まで赤字部門であったポータルサイト事業 ニコニコ動画の収益化によるところが大きい。主力のモバイル事業の売上高が137億4300万円(前年同期比3.6%増)と微減だった一方で、ポータル事業の売上高は44億4700万円(同99.0%増)とほぼ倍増した。

 営業利益はモバイル事業が32億3700万円(同8.9%減)、ポータル事業は営業損失4300万円と依然収益はモバイル事業が支えている。しかし、四半期ごとの単独決算ではポータル事業は平成22年9月期第2四半期にはじめて黒字化した。第3四半期は単独で1億4900万円の黒字となった。通期では黒字になると可能性が高い。これまでの赤字だった同事業の黒字化が、業績の拡大につながった。
 また、ゲーム事業は売上高41億800万円(同17.8%増)、営業利益は8億1200万円(同125.1%増)である。アニメ関連のCD、DVD事業などから構成されるその他事業は、売上高は13億2100万円(同33.0%増)だったが、前年同期に引き続き営業損失で金額は1億3400万円だった。

 ポータル事業の収益化は、ニコニコ動画の有料会員であるプレミア会員の増加に伴ったものだ。ドワンゴはニコニコ動画の有料会員が7月末の段階で89万人(第3四半期末6月末は85万人)となったことも明らかにしている。月間で4万人のペースで増加しているとし、2010年中に100万人の大台を超える可能性が強い。また、登録会員数は7月末で1785万人、モバイル会員数は537万人である。
 第3四半期単独の売上高は16億800万円、うちプレミアム会員からの売上げは12億6700万円、広告からが2億3600万円、アフィリエイトからの売上げが4500万円となっている。売上げの多くを会員収入に依存していることが分かる。

 ドワンゴは決算説明会でニコニコ動画について、さらに詳しい説明を行なっている。これによればニコニコ動画の利用者の2/3は男性、そして2人に1人は20代だという。これは10代、30代それぞれのほぼ倍となっており、ニコニコ動画の典型的なユーザーが20代男性であることが分かる。
 また、1日の平均PVは7430万に達し、一日のユニークユーザーは267万人、平均滞在時間は36.6分だ。平均滞在時間はニコニコ生放送に限るとさらに73.3分に拡大する。こちらのユニークユーザーは30万人だが、ニコ生放送の視聴者は良質のユーザーと言えそうだ。

ドワンゴ http://info.dwango.co.jp/