アニメを小児医療に活用 トムスが医療事業進出

 アニメ製作の大手トムス・エンタテインメントは、今秋からアニメを活用した新しい事業に進出する。小児医療の現場にアニメ作品を導入し、子どもたちに対する診療や治療をサポートする。
 トムス・エンタテイメントは医療現場でアニメを視聴出来る端末「スマイルタッチ」を開発、9月23日より国内の医療機関向けにレンタルを開始する。レンタル料は初期登録料のほか月額9800円、また年間プランも用意する。同社は国内10万箇所近い医療現場をターゲットに、今期末までにおよそ1000台から2000台の導入を目指したいとしている。また、この規模から採算を取ることは可能との見通しを示した。

 「スマイルタッチ」のコンテンツは主に2から構成される。ひとつは子どもたちに人気の高い『それいけアンパンマン!』、『名探偵コナン』、『ハローキティ』、『きかんしゃトーマス』などの通常のエンタテイメントコンテンツ。もうひとつは、治療のための理解を深めるオリジナルのアニメ作品である、オリジナル作品は「点滴をがんばろう!」、「レントゲンって何するの?」といった子どもに向けたもの、さらに母親などに向けた「あわてないでお母さん」などだ。順天堂大学医学部小児科学講座の田中恭子准教授が監修した本格的な内容となっている。
 これらのアニメは治療前、治療中に子どもたちが視聴し、治療に対する不安を和らげることに利用される。これまでに医療現場では同様の目的で著作権フリーのアニメDVDも利用されることもあったが、子どもの関心を呼ばないことが多かった。アニメの著作権のノウハウに実績のあるトムス・エンタテインメントが人気アニメを織り交ぜることで、子どもの関心を呼ぶコンテンツづくりに成功した。

 トムス・エンタテインメンによれば、今回の商品開発のきっかけは病院から医療現場でアニメDVDを利用することに対する著作権の問い合わせによるものだ。小児医療においてアニメが必要されていることの発見から、医療現場に利用出来る端末、合法的に作品利用出来ることを目指して「スマイルタッチ」を実現した。
 トムス・エンタテインメントは、これまでアニメ企画、制作、販売、配給などを行ってきたが、アニメの活用の可能性をもっと考えたいという。医療だけでなく、今後もアニメの新たな活用をユーザーに提案したいとしている。

トムス・エンタテインメント http://www.tms-e.co.jp/

スマイルタッチ
ウェブサイト http://www.smile-t.jp

販売形態: レンタル販売
本体価格 
月額レンタルプラン 初期登録料 9800円 月額:9800円
年額レンタルプラン 初期登録料 9800円 年額 98000円