トムスエンタ 「爆丸」ヒットで業績好調 第2Q予想上方修正

 アニメ製作大手トムス・エンタテインメントの業績が好調である。7月29日に発表した平成23年3月期の第1四半期決算はアニメ事業の好調を受けて、増収増益となった。連結売上高34億7300万円は前年同期比7%の増加となり、営業利益は8200万円、経常利益は1億2800万円、四半期純利益は2500万円と前年同期の赤字から黒字に転換した。
 アミューズメント事業は業界環境が回復しないなか引き続き低迷したが、アニメーション事業が『爆丸』の好調から業績を牽引した。アミューズメント事業の売上高は8億2900万円で前年同期比で11.2%減少し、営業損失500万円も計上した。

 アニメーション事業は、売上高は26億4300万円(前年同期比14.3%増)、営業利益は2億5500万円と(前年同期比115.5%増)である。利益は前年よりほぼ倍増したかたちである。
 アニメーション事業の好調は、特に『爆丸』によるところが大きい。北米向けの海外販売収入が好調であることから、ロイヤリティなどの販売収入が前年同期比24.4%増の16億3200万円となった。一方で、アニメーション制作収入は10億1100万円と前年同期比1%増とほぼ前年並みだった。利益率の高いラインセンス事業の拡大が利益の増加につながっている。

 第1四半期は『爆丸』の海外向け事業に業績を負う部分が大きかったが、第2四半期以降は国内事業にも大きく貢献しそうだ。トムス・エンタテインメントは『爆丸』のヒットを国内に広げるべく、セガセミーグループ各社と「爆丸」プロジェクトを設立、この春から『爆丸バトルブローラーズ ニューヴェストロイア』のテレビ放映をしている。このテレビ放映と関連玩具が好調を維持している。
 これを受けてトムス・エンタテインメントは、平成23年第2四半期の連結業績予想を大幅に上方修正した。従来の売上高59億5000万円は66億7000万円に、3億円の赤字を見込んでいた営業損失は1億5000万円の営業黒字に、2億6000万円の経常損失は2億1000万円の経常黒字となる。さらに2億7000万円の当期純損失も7000万円の黒字に浮上すると見る。

 赤字予想からの一転した黒字予想への変化は、『爆丸』テレビシリーズが北米でも引き続き好調なこと、そして劇場映画『名探偵コナン 天空の難破船』のヒットも理由になる。4 月公開の同作は昨年に続く大ヒットで、販売収入が好調だ。
 今回は第2四半期の予想修正にとどまったが、今後も『爆丸』の人気が続けば、通期での業績上方修正も可能性がある。厳しいとされるアニメーション業界環境だが、トムス・エンタテインメントは人気キャラクターの活用で、事業を進めている。

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