海外向けアニメ配信クランチロール 2010年5月単月黒字化 

 日本のアニメの海外向け動画配信を行なうクランチロールが、2010年5月に単月ベースで黒字化を実現した。これは7月2日に行なわれたテレビ東京の社長定例会見で、同社のアニメ局長を務める田村明彦 上席執行役員が明らかにした。テレビ東京は今年3月に第三者割当増資を通じて、クランチロールの発行済株式の数パーセントに75万ドルを出資している。また、同局で放映するアニメ作品のインターネット配信のライセンスを提供している。
 テレビ東京によれば、クランチロールは順調に契約数を伸ばしているという。クランチロールは、6月からはテレビ東京で放映中の『Bleach』の配信も開始した。『Bleach』は北米では『NARUTO』と並ぶ人気を誇るなど、海外で人気の高いタイトルである。

 クランチロールは米国・サンフランスコに拠点を持つベンチャー企業で、日本アニメをはじめとするアジアのコンテンツをインターネット向けの動画配信を行なっている。プレミアサービスのついた有料配信と、広告でサポートされる無料配信を提供している。
 しかし、同社は日本からライセンスを獲得した作品の配信、有料配信をスタートした2009年1月以来、その経営は赤字が続いていると見られていた。単月ベースとはいえ、今回の黒字化は同社の経営にとってポジティブなニュースと言えるだろう。
 また、クランチロールは6月に入り、有料会員向けにアニメ関連グッズをディスカウント価格で提供する物販サービスを開始している。有料会員になる魅力を増すと同時に、有料会員料からの収入、広告収入に加えた新たな収入源となったとみられる。6月も引き続き、収入が伸びた可能性が高い。

クランチロール http://www.crunchyroll.com/
テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/