米国ベストバイ 第1Q増収増益も映像・音楽苦戦続く

 米国のAV・家電チェーンの大手ベストバイ(Best Buy Co., Inc.)は、6月15日に2011年2月期第1四半期の決算を明らかにした。売上高が前年同期の6.9%増107億8700万円となったほか、純利益は1億5500万円と1.3%の微増にとどまったが黒字を確保した。
 同社のCEOブライアン・ダン氏は今期の業績について非常にポジティブ要因が多いとし、特にベストモバイルの成長性の高さに言及した。そのうえで同社のビジネスモデルは変わっているとする。実際にオンラインから収入は前年同期比で26%の増加だった。

 一方で、その旧ビジネスモデルの部分では業績に苦しんだと見られる。売上金額が明らかにされていない同社のゲーム・映像・音楽ソフト販売のエンタテイメントソフト事業部門の売上高は減少したとみられるからだ。
 国内のエンタテイメントソフト事業部門の売上げ比率は、前期の37%から35%に減少した。前期の売上高は推定29億3000万ドル、今期の売上高は推定26億3000万ドルである。10%前後の売上げ減少があったようだ。エンタテイメントパッケージの販売縮小が依然、続いているとみられる。

 ベストバイは米国のDVD・BD販売でも大きな影響力を持つ小売店である。マニア向けの作品が多い日本のアニメ作品のタイトルも充実しており、日本アニメにとっては最重要な流通チェーンと考えられている。
 一方で、北米で進む専門小売チェーン企業の弱体化の中で、ベストバイの経営も必ずしも楽ではない。一昨年には、日本アニメのDVDの取り扱いタイトルの大幅削減も伝えられた。それだけに、ベストバイの業績、特にエンタテイメントソフトウェア事業の業績動向は、日本アニメの映像パッケージビジネスを考えるうえでも注視して行く必要があるだろう。

ベストバイ(Best Buy Co., Inc.) http://www.bestbuy.com/