スクエニHD大型ヒットで経常利益過去最高 出版も順調

 ゲーム大手のスクウェア・エニックスホールディグスの業績が好調だ。5月18日に発表された平成22年3月期決算によれば、売上高、利益とも急伸し、経常利益は過去最高となった。
 連結売上高が1922億5700万円と前年比で41.7%増となったほか、営業利益は282億3500万円(同130%増)、経常利益は278億2200万円(同147.1%増)、当期純利益は95億900万円(同50.1%増)であった。期中に発売されたゲーム事業の複数の大型タイトルが、業績に大きく貢献した。

 そのゲーム事業は売上高1099億4900万円(前年同期比128.4%増)、営業利益は238億1400万円(同254.0%増)である。『ファイナルファンタジーXIII』、『ドラゴンクエストⅨ 星空の守り人』、『キングダムハーツ 358/2 Days』に加えて、英国のゲーム子会社アイドスの開発した『バットマン アーカム・アサイラム』も好調だった。アイドスは2009年4月に企業買収により経営統合を行ったが、早くも統合効果が表れている。

 さらに好調だったのは出版事業とライツ・プロパティ事業である。出版事業は売上高が前期比で10.6%増、143億6700万円となる。営業利益は41億2000万円、こちらは16.4%の伸びである。マンガ出版が人気作品のテレビアニメ化効果で引き続き伸長しており、好調ぶりをみせつけた。また、同社が得意とするゲームガイドブックでも大型ヒットが出た。
 ライツ・プロパティ事業は、2009年4月に発売されたBlu-ray Disc『ファイナルファンタジーVII アドベント チルドレン コンプリート』が収益を支えた。BDによる高品質の画像の魅力に加えて、新たな映像が付加するなど新商品としての魅力を打ち出したことが売上げにつながったと見られる。売上高は54億7300万円(前年同期比45.6%増)、営業利益は18億2700万円(同124.2%増)である。

 一方、アミューズメント事業は引き続き厳しい状況が続いた。営業利益は28億9200万円(前期比11.8%減)と黒字を確保したが、売上高は522億9900万円(同12.7%減)と事業の縮小傾向に歯止めがかかっていない。
 モバイル・コンテンツ事業は、売上高101億7100万円(同6.9%減)、営業利益は45億9300万円(同8.1%増)である。

 平成23年3月期については、大型タイトルの多かった平成22年3月期に対して減収減益の予想をする。連結売上高1600億円、営業利益200億円、経常利益200億円、当期純利益120億円を目指す。
 しかし、同社は現在は会社の第2ステージと位置付けており、中長期的には安定的に経常利益400億円(+-100億円)を生み出す会社を目指す。そのためにグローバル化、ネットワーク化、自社IPの強化を積極的に進める。

スクウェア・エニックスホールディグス http://www.square-enix.com/jpn/index.html