5月11日に大規模な人員リストラを行ったと報道された米国の日本マンガ出版社VIZメディアは、5月12日に公式発表を行った。VIZメディアはレイオフがあったことを認め、これが現在の業界の変化と経済状況を反映したものだと説明する。
今回のリストラを最初に伝えた出版業界情報のパブリッシャーズ・ウィークリー(PUBLISHERS WEEKLY)は、人員削減の規模を全社員の40%(60人)としている。しかし、VIZメディアは、人員削減は様々な部署で行われたとするものの具体的な規模については言及しなかった。
VIZメディアは解雇となった社員のこれまでの貢献に感謝する一方で、今回の再構築は必要なものだったとする。そして同社は現在の経済状況の中で生き残ることが可能になったと述べる。
また、人員削減にも関らず、現在発売が公表されているマンガを中心とした出版などの中止は行わないとする。少なくとも現在のライナップは、維持される。
しかし、パブリッシャーズ・ウィークリーの報道が正しければ、新しい人員でこれまで通りの事業を維持するにはかなりの困難が予想される。今後、中長期的に、同社の出版タイトル数が減少するのは避けられないとみられる。
VIZメディア http://www.viz.com/