カプコン通期決算減収減益 大型タイトル発売延期で

 ゲーム大手カプコンは、5月7日に平成22年3月期通期決算を発表した。しかし、連結売上高は668億3700万円(前期比27.3%減)、営業利益55億8700万円(同61.8%減)、経常利益55億3000万円(同59.9%減)、当期純利益21億6700万円(同73.1%減)と売上高、利益とも前期をから大きく減少した。
 当初、期中に発売を予定していたふたつの大型タイトル『ロストプラネット2』、『ストリートファイターⅣ』の発売を延期したことが、減少の大きな理由となった。この延期についてカプコンは、市場環境の急激な変化に対応するためとしている。また、海外市場で『バイオニック コマンドー』、『バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ』、『ダークボイド』がいずれも計画未達となったことも響いた。

 コンシュマー用ゲームソフト事業は、440億1500万円(前期比30.0%減)、営業利益78億4600万円(前期比52.1%減)だった。
 健闘したタイトルには、『モンスターハンター3(トライ)』、『逆転検事』、(ニンテンドーDS用)や『バイオハザード5 オルタナティブエディション』が挙げられている。前期のヒット作であった『バイオハザード5』引き続き販売を伸ばした。2009年のテレビアニメ化も注目された『戦国BASARA』の最新作『戦国BASARA バトルヒーローズ』も堅調だった。

 アミューズメント施設運営事業は依然厳しい状態にあり、売上高は119億8500万円と前期比で11.3%の減少となった。しかし、収益構造の見直しの結果営業利益は162.9%増の5億9000万円と大きく改善した。業務用機器販売事業も市場環境が厳しく、売上高は71.6%減の22億8000万円となった。営業利益も2億300万円のマイナスであった。
 コンテンツエキスパンション事業は好調だった。携帯向けの『逆転裁判4』、さらに市場が拡大しているiPhone/iPod・touch向けでも『バイオハザード ディジェネレーション』が健闘した。売上高は58億1900万円(前期比25.7%増)、営業利益5億900万円である。 

 22年3月期は厳しい結果となったが、一方でカプコンは2011年3月期については強気の業績予想を立てる。連結売上高は42%増の950億円である。2010年3月期から延期された2つの大型タイトルが期中に発売されることもあり、2009年3月期をも上回る過去最高を目指す。
 同様に営業利益は150億円、経常利益140億円、当期純利益80億円と、2010年3月期の減少を一気に取り返す構えだ。

カプコン http://www.capcom.co.jp/