JAniCA 若手アニメーター育成プロジェクト制作団体募集

 5月7日、日本アニメーター・演出協会(JAniCA)は東京新宿区・日本青年館にて、「若手アニメーター育成プロジェクト」とプロジェクトに参加を希望する制作団体に向けた募集の説明会を開催した。「若手アニメーター育成プロジェクト」は、JAniCAが文化庁からの委託事業として若手アニメーター等の人材育成を行う目的で運営する。
 制作予算3800万円の23分程度のアニメーションを4本制作し、その制作を通じてOJT型のアニメーター育成を目指す。4本の作品はそれぞれ異なる団体が制作を行う。今回の説明会は、この制作団体の募集を目的としている。

 今回明らかにされた応募資格では、制作団体は日本国内に拠点を持ち、商業アニメーションの制作実績があること、アニメーター育成に対する意欲を持つ法人などとしている。
 しかし、応募期間は5月10日から直ぐにスタートし、5月21日必着で締め切られる。また、監督およびプロデューサーが定まっており、かつ応募書類受託後の変更は原則出来ないとなっている。作品のあらすじ、キャラクターデザインなども必要とされている。企画のための時間が少ないことを考えれば、今回は既にあるプロジェクトを基に若手アニメーター育成プロジェクトを盛り込んで行く応募が多くなりそうだ。
 制作団体の選定は、選定・評価委員会が行う予定である。委員会はJAniCA と利害関係を有しないアニメーション業界の有識者らにより構成される。制作団体は本年5月下旬から6月上旬までに決定され、6月下旬頃までに締結をする。作品は2011年1月末までの完成を目指すことになる。

 これまでも国や地方行政、あるいは教育機関によるアニメーター養成プロジェクトは行われてきた。しかし、現場での経験を多く経なければ成果を挙げるのは難しいと、その実績は全てが満足というわけではなかった。そこで今回のプロジェクトでは、実際のアニメ制作の中に教育を盛り込む全く新しい試みとなる。
 また、これから業界に入る新人アニメーターでなく、既に現場で仕事をし、かつ就業環境が厳しいとされる若手アニメーターを対象とする。今後大幅に不足するとみられる手描きのアニメーターだけに、今回の試みが新しい人材対策の切り札となるのか、今後も大きな注目を集めることは間違いないだろう。

JAniCA  http://www.janica.jp/