スクエニ 海外ゲームタイトル専門レーベル設立で販売強化

 ゲーム大手のスクウェア・エニックスは、4月28日に海外ゲームタイトルを専門に扱う「SQUARE ENIX EXTREME EDGES(スクウェア・エニックス エクストリームエッジ)」を設立した。また、同日にブランドの公式ブログも立ち上がり、さらに新作タイトルとして米国ガスパワード・ゲームスの『スプリームコマンダー2』、アイドスの『ケイン アンド リンチ 2 ドッグ・デイズ』発売を発表した。海外の有力ゲームタイトルの販売を一気に強化する。
 スクウェア・エニックスによればSQUARE ENIX EXTREME EDGESでは、同社の海外グループ会社アイドスのタイトルをはじめ、海外の最先端で高品質なゲームタイトルを厳選して国内で販売するとしている。ブランド名のEXTREME には「最高」、「過激な」、「強烈な」を、EDGESには「切れ味」、「鋭さ」という意味を込めた。

 スクウェア・エニックスは、2009年2月から米国のアクティビジョン・ブリザードの有力タイトルの国内販売業務も行うなど、海外タイトルの国内での販売に力を入れている。今回のSQUARE ENIX EXTREME EDGESの設立もその一環とみられる。
 これついてスクウェア・エニックスは、海外のゲームの販売は日本の国内市場の活性化につながり、同社のゲームパブリッシャーとしてのプレゼンスも強化されるとしている。今後も、国内外他社のゲームタイトルの拡充に取り組むとしている。
 ゲーム開発に定評のあるスクウェア・エニックスだが、他社タイトルを取り込むことで流通、販売でも事業を拡大し、世界レベルのゲーム企業としての生き残りを目指すようだ。

 そうしたスクウェア・エニックスとは別に、こうした海外コンテンツの国内での販売拡大は、日本コンテンツ産業にとっても大きな意味を持つ。ゲームに限らずコンテンツ業界では、現在、企業のさらなる成長を求め海外展開を重視する傾向が強まっている。しかし、海外に向けた国際化が活発に進む一方で、日本国内での国際化はむしろ停滞している。
 例えば、映画業界では邦画から大ヒットが生まれる一方で洋画の苦戦が目立ち、特に単館系で上映される洋画の苦戦から日本の映画配給会社による海外から買い付けが急減している。海外アニメーションやアメリカンコミックス、フランスのバンド・デシネの国内売上げや、海外のゲームソフトタイトルの国内販売の弱さも似た状況だ。

 国内では現在、東京ゲームショウやTIFFCOM、東京アニメフェアなどのコンテンツ見本市の振興が目指されている。しかし、海外からのバイヤーは来日しても、海外からコンテンツを売りたいセラーはほとんど日本に来ないのが現状である。
 結果として、いずれの見本市も日本の作品を一方的に売るだけの海外企業とって魅力のない市場としている。そうした歪さは、コンテンツ産業の国際的な情報収集機能、ハブ機能を弱めている。一見、国内産業にとってマイナスに見える海外コンテツの輸入促進は、日本のコンテンツ産業の活性化、拡大のために逆に必要されているのだ。

SQUARE ENIX EXTREME EDGES オフィシャルブログ  http://www.sqex-ee.jp/