上海にアニメーション、コミックの大型博物館オープン

 中国で初となる大型アニメーションとコミックスのための博物館が、この4月に上海市の開発地区浦東新区にオープンした。上海漫画博物館、上海動画博物館(Shanghai Comic Museum and Shanghai Cartoon Museum)で、4月22日に浦東新区の上海張江ハイテクパークでオープニングセレモニーが行われた。
 今回の博物館のオープンは、  から開催される上海万博に合わせたもので、文化大国を目指す中国の意欲を示すものとなりそうだ。セレモニーには国家文化部、上海市党委員会宣伝部、市文化広播影視管理局、市文物管理委員会、市新聞出版局をはじめ、行政関係者が多数出席した。さらにアニメーション、ゲーム、出版関連の業界関係者も多数姿を見せ、博物館に対する期待の大きさを感じさせるものとなった。

 上海張江ハイテクパークは浦東新区の中心部に位置する。およそ25平方キロメートルの開発地区に生物・科学のバイオ関連企業、情報産業、技術イノベーションなどの知的財産領域に関わる産業を集積し、その振興育成を図っている。2008年からこの中にコミックス・アニメーションバレーと名づけられた漫画とアニメーション産業にさらに特化した地区が設けられている。今回のミュージアムはここに建築された。
 ミュージアムは上海市行政の指導のもと2008年6月に建設をスタート、このほど完成したが現在はテスト運営の段階である。ミュージアムはインタラクティブな機能を取り入れた展示型の博物館となっており、アニメーションと漫画への関心を高め、より普及させるものを目指している。

 ミュージアムの建物は3階建てとなり、1階は漫画とアニメーションの歴史を紹介する。作品の原画などが展示される。2階はインタラクティブな機能を集約した制作技術の展示となる。体験型の展示で、アアニメーションの最新技術を学ぶ。さらに座席数200の3Dシアターを設ける。作品上映のほか、アニメーション・漫画関連の情報発信や交流、研究発表にも利用するとしている。
 コミックス・アニメーションバレーでは、ミュージアムを先行核施設とする。上海張江ハイテクパークは既に同地区では、アニメーション・漫画産業を含むエンタテイメント産業でおよそ90億元の生産があるとしている。今後は、アニメーション・漫画領域での産業振興をより強力に推し進め、これを拡大して行く計画だ。