TMS通期個別業績上方修正 制作減少で連結は変更なし

 アニメ製作の大手トムス・エンタテインメントは、4月23日に平成22年3月期個別決算の業績予想を上方修正した。
売上高を92億円から93億円に引き上げたほか、営業利益は1億7000万円から2億6000万円に経常利益は3億6000万円から4億4000万円に修正される。また当期純利益もこれまでの1億6000万円から2億円に変更された。

 トムス・エンタテインメントによれば売上高の増加はアニメ事業での遊技機向けのライセンス販売が増加したためとしている。売上高の増加に伴い営業利益、経常利益、純利益も増加する。これにより売上高は前年の115億5600万円を下回るが、営業利益、経常利益は前年の実績を越えることになる。
 ライセンス販売の好調だった作品については言及されていないが、トムスは、平成22年下半期に『あしたのジョー』や『蒼天の拳』のライセンスを販売している。

 しかし、個別の業績を上方修正する一方で、連結業績予想の変更が行われなかった。トムスによれば個別の増加要因があるが、連結子会社でのアニメ事業の制作本数が減ってるためとしている。
 トムスは本体でアニメ製作を手がけるほか、連結子会社のテレコム・アニメーションフィルムを通じてアニメの制作(Production)を行っている。このためテレコムの制作事業の売上げ当初予想より落ち込んだと見られる。制作事業の不調をライセンス事業でカバーしたかたちだ。

トムス・エンタテインメント http://www.tms-e.co.jp/