旧ライブドア 同人誌等DL販売サイト19億円でゲオに売却

 中古本販売・DVDレンタルなどの大手ゲオは、同人誌、同人ソフト、同人ゲームなどのダウンロード販売を行う株式会社エイシスをおよそ19億円で株式会社LDHより買収する。LDHは旧ライブドアホールディングスで、ポータルサイト ライブドアの親会社でもある。エイシスの株式は現在ライブドアが100%保有しているが、ライブドアがこれをLDHに株式譲渡し、その後ゲオに売却される。
 ライブドアは4月12日に、韓国のネット大手の日本法人NHN JAPANにおよそ63億円で売却されることが発表されたばかりである、今回のエイシスの取引はライブドアの事業の一部を分割して売却するかたちとなる。LDHはライブドアとエイシスの双方を合わせておよそ82億円の売却資金を得ることになる。

 ゲオが傘下に収めることになったエイシスは、同人誌や同人ソフト、同人ゲームなど一般的な商業流通に乗らない創作作品を集め、ダウンドロードにより手軽に購入出来るDLsiteを運営している。平成21年9月期の売上高は41億8100万円、営業利益7億6700万円、経常利益7億6800万円、純利益4億5000万円、過去3年間の業績も安定している優良企業だ。
 ウェブサイト運営会社のなかで19億円という高額とも思える取引となったのは、こうした業績や同社の成長性が加味されたと見られる。ネット分野への進出を狙うゲオにとっても、これが魅力に映ったようだ。ゲオは今回の買収について、特に今後の電子書籍市場の拡大にも触れている。アマゾンドットコムなどが進める個人執筆家による出版社を通さない作品販売のノウハウをエイシスが持っていることも考慮されたとみられる。ゲオによる電子書籍市場進出への布石ともいえる。

 一方で、DLsiteのコンテンツが、成人向けコンテンツも含めたマニア向けの商品が中心となっていることも見逃せない。同人誌と言えば、一般にはコミックマーケットの様な作品頒布の巨大イベントが注目されがちだ。
 しかし、実際には現在人気同人誌の多くは、専門店やインターネットを通じて販売されているとされている。とりわけネットでの販売、ダウンロード販売が急成長市場だという。今回の買収で業界大手の売上高と良好な利益構造は、同人作品のインターネット関連市場の意外な大きさも明らかにした。今後ゲオが既存の事業とDLsiteの間で、どのように事業を拡大していくか注目される。

DLsite(株式会社エイシス) http://home.dlsite.com/guide/company

ゲオ http://www.geonet.co.jp/
ライブドア http://www.livedoor.com/
LDH  http://www.ldh-corp.co.jp/