トルネード・フィルム破産申し立てを告知  負債3億円

 個性的な映画の配給で知られたトルネード・フィルムは、4月1日付で東京地方裁判所に対する破産申立てを行った。同社の公式サイトにて、代表取締役の叶井俊太郎氏による「(株)トルネード・フィルム破産申立てに関するご報告とお詫び」が掲載された。
 この報告によれば、同社は映画業界全般の不況のあおりを受けて経営状態が悪化、業況の悪化と資金繰りの悪化により破産申し立てに至ったとしている。負債総額はおよそ3億円としている。

 国内映画興行は、邦画人気の高まりにより近年安定している。2009年は3年ぶりに国内興行収入の合算が2000億円を突破したことが話題を呼んでいる。
 その一方で、映画の観客はシネコンを中心に上映大作映画に足が向ける傾向が強まっている。特に、単館系とされる米国以外の海外映画、アジアやヨーロッパ作品の上映、国内独立系の実写映画の興行が落ち込んでいることが指摘されている。
 そうしたなか2009年からムービーアイやシナカノンといった独立系の映画会社が相次いで経営破綻に追い込まれた。トルネード・フィルムの破産手続き開始は、そうした流れをさらに強く印象づける。

 トルネード・フィルムは、独自の視点から個性的な映画作品の配給を行ってきた。その中にはアニメ作品『アフロサムライ』とその続編『アフロサムライ レザレクション』、2006年のフランス・アヌシー国際アニメーション映画祭長編アニメーション部門グランプリ『ルネッサンス』(クリスチャン・ヴォルクマン監督)なども含まれる。
 また、『ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発』、『日本以外全部沈没』といった特撮映画、さらに『BOYS LOVE劇場版』、『工場萌えな日々』といったニッチでマニアに向けてアピール作品を得意としていた。

トルネード・フィルム http://www.tornadofilm.jp/