ソニーがBD価格大幅ダウン 2500円でCGアニメーションも

 大手映像パッケージ会社のソニー・ピクチャーズ エンタテインメント ホームエンタテインメントは、この4月よりBlu-Ray Disc(BD)の価格を大幅に引き下げることを明らかにした。4月16日より低価格BDを一挙に投入する「GET MORE BLU!」キャンペーンを開始する。
 キャンペーンの第1弾では、人気映画タイトルを中心に全85タイトルを税込み2500円で発売する。これまで ソニー・ピクチャーズのBDの標準価格は税込み4980円、一気に価格が半分に引き下げられる。これは国内の映像パッケージメーカーでは、初の試みとなる。同社は、今回の価格引下げで一挙にBD市場拡大を目指す。

 発売されるタイトルの中には『ダ・ヴィンチコード』や『天使と悪魔』、『ターミネーター4』、『ハンコック』といった最近のヒット作のほか、『クレイマークレイマー』や『ガンジー』といった名作も多数含まれている。現在のBD市場を牽引するアニメやVFX以外のジャンルを大量に盛り込むことで、一般層に向けてBDの魅力を打ち出すことになる。
 アニメーション作品では、これまでソニーが手がけて来た『サーフズ・アップ』、『オープン・シーズン』、『モンスターハウス』といったCGアニメーションが含まれる。CGアニメーションファンにはうれしいラインナップだ。同時にファミリー層にアプローチしたいとのソニー・ピクチャーズの思惑も伺われる。
 特撮ファンには、アニマトロニクスの名作『ダーククリスタル』や『ラビリンス 魔王の迷宮』といった作品も有難いところだろう。

 ソニーグループは、長年BD方式の次世代DVDを強力に推進してきた会社である。2008年にHD DVD方式が撤退した後はBD方式が次世代DVD市場を独占している。しかし、国内のBD市場は当初見込まれたほど成長していない。
 先にGfk Japanが発表した2009年のBD国内市場数量シェアランキングでは、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントはバンダイビジュアル15.4%、ワーナー・ホーム12.2%の後塵を拝する7.2%だった。これは現状でBD市場が、国内アニメやVFXを押し出したマニア向けの作品に支えられているためである。

 ソニー・ピクチャーズによれば、国内DVD市場は2005年のピークから30%減少している一方で、BD市場は前年比でおよそ3倍となっている。このタイミングで一気に低価格戦略を取ることで、市場開拓とマーケットシェアの向上を狙うとみられる。
 映像パッケージの低価格戦略が広がることは、アニメを中心にBDをプレミア市場と位置づけてきたアニメ関連の映像ソフトメーカーの戦略にも影響を与えそうだ。

ソニー・ピクチャーズ http://www.sonypictures.jp/