テレビ東京 動画配信強化 YouTubeやテレビドガッチも

 テレビ東京が、この春からインターネットでの動画配信事業に大きく踏み出す。同局は無料動画配信サイトの大手GyaOの株式4%をヤフーから取得したほか、アニメの分野では海外向けのアニメ配信サイト クランチロールへ出資する。
 また、3月23日からは民放5局が協力する動画配信サイト「テレビドガッチ」をスタート、動画投稿共有の最大手YouTubeにも4月5日から「テレビ東京 digital7」も開設する予定だ。同局の番組のウィンドウがネット上で一気に広がることになる。

 アニメ分野で注目されるのは、クランチロールへの資本参加である。テレビ東京は去年1月からコンスタントに日本で放映された最新のアニメ番組およそ10作品を、クランチロールを通じて日本での放送直後に海外向けの配信している。
 今回の資本参加を機に、さらに積極的に配信事業を強化する。また、クランチロールのサービスを通じたアニメ関連商品のネット販売なども視野に入れている。これ以外の事業の可能性についてもクランチロールと検討するとしている。

 国内向けのアニメ配信では、「テレビドガッチ」で『イナズマイレブン』や『スレイヤーズ』シリーズなどを有料で配信する。無料配信では4%を出資するGyaOでの展開が鍵となるだろう。
 今後スタートするYouTubeチャンネル「テレビ東京 digital7」は、『いい旅・夢気分』で 紹介されたた宿の動画や『カンブリア宮殿』 RYU’S EYE、『週刊ニュース新書』 田勢のきょうのあとがきといったテレビ番組内のコーナーをピックアップするかたちだ。今後、YouTubeでアニメ作品が配信されるかどうかは分らない。

 こうしたインターネットでの動画配信事業強化の様々な取り組みについてテレビ東京は、蛇口を広げることで新しい視聴者の獲得や事業展開を考えるとしている。しかし、一方で現段階では売上高はそれほど期待しないともする。
 現在は、複数のサイトを利用しながら、どうしたサイトでどういった動画が求められるか探るスタートの段階との位置づけである。テレビ番組、なかでもアニメで視聴者の少なくない部分がインターネットに移行しているとも言われる。テレビアニメについては民放地上波最大手とされるテレビ東京だけに、今後のアニメビジネスを考えるうえでもテレビ東京の動向から目が離せない。

テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/