2009年TVアニメ制作分数前年比1.7%減 動画協会調べ

 3月25日に日本動画協会が公表した「日本のアニメ業界・アニメ市場の近年の動向」によれば、2009年の国内アニメ制作分数は108342分と前年比1.7%減少となった。これは2007年の7.9%減、2008年の11.7%減に続くもので、3年連続の減少となる。また、過去最高を記録した2006年の135530分から較べると、2009年は20%減およそ8割の水準となる。
 2009年の減少率は比較的小幅にとどまったが、過去数年指摘される国内テレビアニメ制作の減少が日本動画協会の数字からも裏付けられた。一方で、2009年の水準はアニメ制作が急増したとされる2003年から2005年の水準とあまり変わらない。トレンドとしては減少が続いているが、数字上では依然過去のアニメ産業の歴史の中では高水準とも言える。

 今回の数字は日本動画協会が独自に集計したもので、1963年から2009年までのテレビ放映作品のタイトル数と2004年から2009年のテレビ制作分数の推移を追っている。
 2006年にアニメ制作がピークを打ったことは、作品タイトル数の動向からも伺える。2006年には前年比で3割以上の高い伸びで初めて年間250タイトル越えたあと、2007年、2008年、2009年と毎年タイトル数は減少している。こちらも2009年はピークの8割程度となるが、2005年以前より高い水準を維持している。
 2010年はアニメ制作がさらに減少し2003年~2005年の水準をさらに割り込んで来るのか、もしくはこの付近の水準で安定するのかが重要になるだろう。国内のアニメ制作の行方を占ううえで、今後は2010年の数字がさらに注目されることになる。

 日本動画協会は、このほか独自の調査による「日本のアニメの海外展開」も公表している。こちらは動画協会会員各社の作品がどの程度海外で販売契約されたかをまとめている。
 また会員企業の海外販売売上推移も紹介している。これによれば2008年の海外売上高は133億4200万円である。こちらも過去最高は2006年の168億1600万円で2年連続の減少である。

日本動画協会 http://www.aja.gr.jp/