角川G 中国で現地企業と合弁 アニメ・マンガ・ラノベ展開

 角川グループは、中国でのエンタテイメント・コンテンツ事業に本格的に乗り出す。角川グループホールディングス(角川GHD)は100%出資の香港現地法人角川ホールディングス・チャイナを通じて、今年5月に中国企業と合弁で広州市に新会社を設立する。
 新会社は広州天聞角川動漫有限公司で、資本金は3000万人民元(およそ3億9000万円)、角川グループが49%、湖南省長沙市の湖南天聞動漫伝媒有限公司が51%を出資する国際共同出資会社となる。湖南天聞動漫伝媒有限公司は、中国の国営大手の出版企業グループ中南出版伝媒集団の100%子会社である。

 広州天聞角川動漫有限公司では、アニメ、マンガ、ライトノベルを中心に幅広いエンタテインメントの事業を展開する。角川グループはグループのライトノベルやマンガの翻訳出版だけでなく、中国オリジナルのアニメ、コミックを制作するとしている。
 日本のコンテンツの輸出だけでなく、現地の才能を活かしたコンテンツ創出にも力が入れられる。これが日本のエンタテインメント・コンテツが入り難いとされている中国市場への進出が認められた大きなポイントとも言えるだろう。

 角川グループは既に中国語圏では、台湾國際角川書店により台湾で大きな成功を収めている。そこで、これまで大陸を含めた中国語圏でのさらなるビジネスの発展を模索してきた。その結果、中国本土進出の最もよい方法として、大手国営企業の湖南出版投資控股集団との協業を決定した。
 角川グループは新会社に日本から編集者を派遣して、日本や台湾と同様の作品創出を目指す。一方で、複雑な中国での出版事業は中南のインフラを活用し、中国市場での販売拡大を目指す。
翻訳出版と現地での作品創出を同時並行して行うことで、ビジネスのボリュームを確保しつつ、現地での新たなビジネスを育成することになる。これまでにない新しいビジネスパターンとして他のコンテンツ関連企業からも注目されそうだ。

角川グループホールディングス http://www.kadokawa-hd.co.jp/
中南出版伝媒集団 http://www.hneph.com/