携帯小説サイト『魔法のiらんど』 角川グループが買収

 角川グループホールディングスの子会社アスキー・メディアワークスは、大手携帯小説サイト「魔法のiらんど」を運営する株式会社魔法のiらんどの株式を取得、同社を子会社化した。
 魔法のiらんどはアスキー・メディアワークスの子会社になることで、同社の持つ事業インフラを活用したビジネスを進める。これまで以上に高い成長性と強固な経営基盤の確立を目指す。

 また、アスキー・メディアワークスは、魔法のiらんどの小説・コンテンツのメディア展開を推し進める。現在ある書籍事業の魔法のiらんど文庫に加え、単行本やマンガ単行本などの出版化も積極的に展開する。
 アスキー・メディアワークスの小説・マンガからは、『デュラララ!!』、『狼と香辛料』、『とらドラ!』などいくつものアニメ化作品があり、ヒット作も多い。魔法のiらんどの出版強化により、今後は携帯小説発のアニメ作品も増えることになりそうだ。

 アニメ制作の現場では、2000年代に入ってからのアニメ製作本数が急増、マンガの実写映画・ドラマ化で原作となる有力マンガ作品は近年不足気味だ。ここ数年はそれがライトノベルに向っている。
 人気ライトノベルを多く抱える角川グループは過去数年、数多くのライトノベルのアニメ化を行ってきたが、それもこれまでにかなりの有力作品が映像化された。そうした中での今回の魔法のiらんどの買収は、角川グループに映像化の可能性を持つあらたなコンテンツを供給することになる。

 株式会社魔法のiらんどが企画・開発・運営する魔法のiらんどは、毎月のユニークユーザー数600万人、ページビューが35億ページを越える巨大サイトである。携帯小説の投稿と閲覧が可能となっている。
 現在、サイトにアップロードされている小説は120万タイトル、このなかからテレビドラマ化、映画化もされた『恋空』、この4月よりNHKでテレビドラマ化される『激恋』などの話題作も多数生まれている。角川グループに加わることで、さらなる発展が期待される。
 一方、アスキー・メディアワークスは、角川グループの中でエンタテインメント、ビジネス、カルチャーを切り口に、雑誌や映像、ウェブコンテツなどを広く手がける。クロスメディア事業に強さを発揮し、「アスキー」や「電撃」などの人気ブランドを持つ。今回は携帯小説サイトを事業に加えることで、メディア展開の領域をさらに拡大する。

アスキー・メディアワークス http://asciimw.jp/
角川グループホールディングス http://www.kadokawa-hd.co.jp/
魔法のiらんど http://company.maho.jp/