ドリームワークスアニメーション 2009年通期は増収増益

 米国の大手アニメーション製作会社ドリームワークスアニメーションSKGは、2009年通期決算を発表した。通期の売上高は7億2520万ドル前年の6億5010万ドルをおよそ12%上回った。また純利益は1億5100万ドル、こちらも2008年の1億4250万ドルを10%上回る。
 ドリームワークスアニメーションは2008年までの年2本の劇場公開をしてきたが、2009年は『モンスターVSエイリアン』の1本のみの公開だった。このため業績の落ち込みが懸念されていたが、これを跳ね返した。これは2008年までの映画のDVD、BDなどの映像ソフトの販売や有料テレビ放送などが貢献している。マーチャンダイジングなどもこれまでに累積してきた作品の本数が増えたことで多角化しており、劇場興行の依存度が減少したためとみられる。

 2010年は、ドリームワークスアニメーションにとってさらに挑戦的な年となりそうだ。2009年の劇場映画1本に対して、3作品の公開を予定する。3月公開予定の『ヒックとドラゴン』、5月に予定する『シュレック4』、11月の『メガマインド』である。
 これらの作品はいずれも、現在劇場興行で観客に大きな支持を集めている3D(立体視)映画となる。大きな興行成績を期待されることになるだろう。さらに2011年に2本の劇場映画公開後、2012年は再び3本公開とリリース本数は拡大傾向だ。同社の積極的なビジネス展開が伺われる。

 しかし、好調に見えるドリームワークスアニメーションも万全ではない。ひとつは米国以外での作品のブランド力がライバルのディズニー/ピクサーに較べて弱いことである。ブランド力、作品の評価が劣るのは、『モンスターVSエイリアン』が2009年の映画関係の賞レースに喰い込めなかったことなどにも現れている。
 ディズニー/ピクサーよりも技術的に押さえられたドリームワークスアニメーションの作品は、より大衆的なテーマを選ぶことで、より少ない製作費でディズニー/ピクサー並みの大ヒットを生み出している。ビジネス的には、同社のアニメーション事業の利益率を高くしている側面もある。しかし、このことが海外での同社のブランド力を弱くする可能性がある。

 今回の決算発表では、『モンスターVSエイリアン』は米国内では2008年11月公開の『マダガスカル2』の興収1億8000万ドルを越え、2008年6月公開の『カンフー・パンダ』の2億1540万ドルに迫る1億9840万ドルである。しかし、ワールドワイドの興行成績は、国内対海外で52:48、海外興収が国内を下回った。
 これは劇場収入の6割から7割を海外から稼いだ『カンフー・パンダ』や『マダガスカル2』から大きく落ち込んでいる。また、『ウォーリー』や『カールじいさんの空飛ぶ家』のおよそ6割を海外らとも差がある。これが『モンスターVSエイリアン』だけに限った結果なのか、2010年の3つの作品の結果が注目される。

ドリームワークスアニメーションSKG http://dreamworksanimation.com/