角川×NTT 新時代のコンテンツ配信会社設立 

 角川グループとNTTグループは、2月10日付で合弁会社「NTTプライム・スクウェア」を設立した。新会社の資本金は1億円、NTTグループの投資会社NTTインベストメント・パートナーズが79.2%、角川グループのインターネット・コンテンツ関連会社角川コンテンツゲートが20.8%を出資する。
 新会社はクラウド型のコンテンツ配信事業を手掛けるとしている。新世代のコンテンツ配信事業を手掛けることになる。新会社のサービスは平成22年度上半期サービス開始を目指す。

 新会社の角川コンテンツゲートの出資比率は20.8%と高くないが、新事業における同社の役割は大きい。今回の新会社設立は、2009年11月6日に公表された、角川グループ・ホールディングスとNTTの覚書に基づいている。
 この覚書で角川グループは、新事業にてコンテンツの提供を担うとされている。角川グループの豊富なコンテンツだけでなく、他のコンテンツ事業者とのコラボレーションにより、内容を充実させるとしている。コンテンツ・アグリゲーター的な役割も含まれているようだ。事業の基盤となるインフラをNTTグループが、ユーザーを獲得するコンテンツ分野を角川グループが分担する。

 また、同じく覚書では、双方向性、蓄積性、検索性を活かしたコンテンツの提供、エンタテイメント、スポーツ、地域情報、趣味など専門分野ごとのショップの設置、映像と音声、テキスト、写真の組み合わせ、PC、モバイル、テレビなど全てで利用できるデバイスフリーなどの特徴が挙げられている。特にユーザーとのインタラクティブ性、コミュニーケーション機能に力が入られると見られる。
 こうした特徴は、現在、国内で急速に売上を伸ばしているドワンゴの手掛けるニコニコ動画の特徴とも重なる。1月21日にバンダイナムコグループとソニーグループの合弁会社セリウスがスタートしたPlayStation3(PS3)向けの「ガンダム・ビューカイブ」のコンセプトにも、インタラクティブ性とコミュニティーは大きく取り入れられている。
 国内外で様々な動画配信事業が収益化に苦戦する中、その事業化の鍵として、コンテンツを通じたユーザー参加やコミュニティー機能が浮上している。

角川グループ・ホールディングス http://www.kadokawa-hd.co.jp/
角川コンテンツゲート http://www.kadokawa-cgate.co.jp/
NTT  http://www.ntt.co.jp/