北米の日本アニメDVD事業に NISアメリカ進出

 『魔界戦記ディスガイア』などで知られるゲーム会社日本一ソフトウェアが、米国の日本アニメ事業に進出する。北米でゲームソフトの販売を手がける現地子会社NISアメリカは、2月11日に日本の人気アニメ4タイトルのDVDを発売する。2010年の中頃から、日本アニメの北米版DVDを発売予定だ。
 NISアメリカはその第1弾として『とらドラ!』、『ペルソナ ~トリニティ・ソウル~』、『PandoraHearts』、『我が家のお稲荷様』の4作品をラインナップとして発表した。正式な発売日と価格は今後発表するとしている。

 NISアメリカは今回の日本アニメ事業の進出を、北米で日本アニメのニーズが高まっているためとする。同社は2003年に日本一ソフトウェアの子会社として設立された。自社のゲーム作品の翻訳発売のほか、他社ゲームの北米展開も手がけている。
 今回は、日本アニメを加えることで事業領域を広げる。ゲームソフトだけでない幅広いエンタテイメントを扱うことで北米事業の拡大を狙う。

 事業環境が厳しくなっており、近年撤退や縮小が相次ぐ北米のアニメ事業だが、NISアメリカはむしろそこにビジネスチャンスを見出すようだ。実際に縮小しているとされている北米の日本アニメDVD、Blu-Ray Discの市場は、現在でも小売段階で200億円から300億円の市場があるとみられる。これは日本の1/3程度と考えていいだろう。一方で、この分野で主要企業は日本に較べると数が少なく、新規参入余地がある。

 NISアメリカが今回発表した作品は、アニメファン、マニア向けの作品である。この分野は、2007年のジェネオンUSAの撤退以後、セントラルパークメディアの経営破綻、A.D Visionの活動停止と急激に企業の数が減っている。
 現在、この分野では北米最大の日本アニメ流通会社ファニメーションが市場のかなり部分を占めている。さらにタイトル数を大幅に減らしているバンダイ・エンタテインメント、マンガ・エンタテイメント、メディア・ブラスター、A.D Visionの事業を一部引き継いだセンタイ・フィルムワークスなどが比較的小規模な事業を続ける。この結果、米国向けのアニメライセンスの販売価格は現在大きく下落しており、これも新規参入者には有利に働く。

 一方、ライセンスの買い手が増えることは日本の権利者からも歓迎される。NISアメリカは今回は第1弾としているから、今後のラインナップは拡大しそうだ。さらに、4作品の権利者も複数の企業からとなっており、そうした点からも作品数の広がりが期待出来る。

NISアメリカ http://nisamerica.com/
日本一ソフトウェア http://nippon1.co.jp/