スクエニ第3Q増収増益 出版利益は通期計画対比122%

 エンタテイメント大手のスクウェア・エニックス・ホールディングスは、2月8日に平成22年3月期第三四半期の決算発表を行った。人気ソフトの発売が相次いだことに加えて、出版事業や「FFⅦ ADVENT CHILDREN COMPLEATE」の発売のあったライツ・プロパティ事業も業績を伸ばし好調な結果となった。
 連結売上高は1354億3100万円と前年同期比30.9%増加したほか、営業利益は214億1400万円(同67.7%増)、経常利益は210億3600万円(同97.3%増)、四半期純利益は77億9700万円(同48.2%増)である。
 
 売上を大きく伸ばしたのはゲーム事業である。売上高は729億7200万円(同97%増)、営業利益は180億8400万円と事業が2倍に膨れ上がったことが判る。業績を牽引したのは『ドラゴンクエストⅠⅩ 星空の守り人』、『ファイナルファンタジーⅩⅢ』と同社2大タイトルの最新作の存在が大きかった。
 また、昨年連結子会社化したアイドスの『Batman: Arkham Aslum』が、これらに匹敵する存在となっている。アイドスの子会社化がスクウェア・エニックスHDのグローバル化を推し進めたことは間違いない。

 アミューズメント事業は低調だった。売上高392億4500万円(同14.6%減)、営業利益は19億8700万円(同23%減)である。黒字とはなっているが、タイトーののれんの償却を行っていることもあり利益率は高くない。
 逆にライツ・プロパティ事業は、売上高44億6100万円(同65.7%増)に対して営業利益は16億9100万円(同279.4%増)と利益率が高かった。これは旧作コンテンツをBlu-Ray Discの新しい映像で提供する『FFⅦ ADVENT CHILDREN COMPLEATE』のヒットによるところが大きい。

 マンガ出版、ゲーム攻略本から構成される出版事業も好調だ。売上高112億5100万円(同15.9%増)に対して営業利益は30億6100万円(同14.4%増)である。
 また、同事業の期初の通期営業利益予想は25億円だが、第3四半期(9ヶ月間)で既に31億円と通期計画を22%上回っている。利益ではアミューズメント事業の20億円を超え、モバイル・コンテンツ事業の32億円に匹敵している。
 こうした業績好調は、人気作品のテレビアニメ化によるマンガ単行本の販売伸長と大型攻略本のヒットとを理由に挙げている。同社における出版、マンガ、そしてマンガの販売を牽引するアニメの重要性は次第に高まっている。

スクウェア・エニックス・ホールディングス http://www.square-enix.com/