バンダイナムコ第3Q決算赤字に 通期見通しも赤字へ

 エンタテイメント企業大手バンダイナムコホールディングスの業績が厳しい。2月2日に発表された平成22年第3四半期決算では四半期純損失が117億4400万円となり、通期連結決算も下方修正の結果、最終310億円の大幅な赤字を予想する。こうした業績はゲーム事業、映像音楽事業、アミューズメント施設事業の不調によるもので、これらの3事業はいずれも通期で営業赤字を見込む。
 第3四半期までの連結売上高は前年同期比で10.4%減の2828億3200万円、営業利益は47億600万円(同76.3%減)、経常利益は49億3500万円(同77.2%減)であった。いずれも前年を下回る。

 比較的堅調な業績となったのがバンダイを中心とするトイホビー事業である。特に『仮面ライダー』シリーズや『フレッシュ プリキュア!』などの定番キャラクターが好調に推移した。しかし、米国市場が苦戦した海外は低調で、堅調に推移した『ベン10』ではカバー出来なかった。
 ゲームコンテンツ事業は中小型タイトルが苦戦したほか、海外もヒットタイトルが少なく低調となった。PSP向けの『ガンダムVS.ガンダム』はヒットになったが、全体のトレンドを変えることが出来なかった。売上高は1046億6900万円(前年同期比8.1%減)、営業損失が33億7200万円である。

 アニメ関連事業が中心となる映像音楽コンテンツ事業は、映像パッケージが苦戦している。ヒット作として『ガンダム30thアニバーサリーコレクション』、『交響詩篇エウレカセブン』などがあったが全体的なヒット不足の感は否めない。
 一方、音楽パッケージソフトは、アニメ関連楽曲を中心に好調、海外事業は米国で事業効率化の結果、収益性が改善されている。映像音楽コンテンツ事業の売上高は219億9700万円(前年同期比7.4%減)、営業損失は1億2200万円である。
アミューズメント施設事業では売上高は491億5900万円(同16.8%減)、営業利益は3700万円(同22.9%減)となった。

 バンダイナムコHDは、通期では売上高3800億円、営業利益10億円、経常利益5億円、当期純損失310億円と厳しい数字を見込む。こうした予想を受けて同社は2月2日に、リスタートプランを発表している。
 リスタートプランの目玉となるのは、ゲーム事業と映像音楽事業を統合するコンテンツ事業の立ち上げである。しかし、両事業の苦戦はバンダイナムコHDの個別の問題だけでなく、ゲームソフト、アニメ映像ソフトの双方のパッケージビジネスが転機を迎えていることも理由のひとつだ。
 その出口が4月に新たに設立するライブビジネスのバンダイナムコライヴ(仮称)やインターネット・モバイルなのかもしれない。新分野でのビジネスモデルを確立出来るかが、平成23年3月期以降の業績改善の鍵となる。

バンダイナムコホールディングス http://www.bandainamco.co.jp/