ニコ動プレミアム会員1年で倍以上62万人 収益化視野

 2月4日に発表されたドワンゴの平成22年9月期第1四半期決算によれば、ニコニコ動画の売上げが急伸している。ニコニコ動画の運営するポータル事業の22年10月から12月までの3ヶ月間の売上高は、12億9900万円と前年の6億3600万円からおよそ2倍となった。前々年がおよそ3億6000万円であることから2年間でおよそ3.7倍に拡大しており、過去2年間でニコニコ動画の事業化が急速に進んでいる。
 こうした売上高の増加は、広告収入の伸びと共に有料会員「ニコニコプレミアム会員」の増加によるところが大きい。「ニコニコプレミアム会員」の会員数は、21年12月末現在で62万人と20年12月末現在の24万9000人から2.5倍近くと急増した。

 「ニコニコプレミアム会員」は、より快適な通信環境やサービス、ライブ番組「ニコニコ生放送」の優先視聴などの数々の特典が設けられている。こうしたサービスがユーザーの支持を受けたかたちだ。月額525円(税込)と料金は必ずしも高くないが、月の売上高で3億1000万円、年では37億円を超える。
 現在の好調さが維持されれば、ドワンゴのポータル事業は広告収入も含めて年間売り上げ50億円を超えるだろう。インターネット動画サービスのあり方で模索が続けるコンテンツ業界のなかで、ひとつのビジネスモデルを提供する。
 
 その一方で、22年9月期第1四半期決算も、ポータル事業は黒字化に届かなかった。営業損失は1億3800万円である。しかし、これは前年同期の4億7500万円の損失から急減している。売上高の増加が、業績の改善を促したとみられる。
 急成長を続けるニコニコ動画だけに、今後、同事業がどこかの時点で黒字化する可能性は高いとみられる。重要なのは、それがいつ黒字化し、どの程度まで伸ばすことが可能かである。インターネットとモバイルの動画配信ビジネスのフロントランナーとして、同社は今後も大きな注目を浴びそうだ。

ドワンゴ http://info.dwango.co.jp/
ニコニコ動画 http://www.nicovideo.jp/