東映アニメ第3Q予想上回るペース 映画好調  DVD不調

 国内アニメ製作会社大手の東映アニメーションは、1月29日に平成22年3月期第3四半期決算(21年4月~12月)を発表した。連結売上高は148億4000万円と前年同期比で12.1%減、営業利益は14億5500万円(同48.4%減)、経常利益は16億4200万円(同45.8%減)といずれも前年同期を下回った。
 しかし、同社の発表する連結業績予想に対する進捗率は、予想を上回っている。売上高は通期177億円に対して現時点で83.8%を達成しているほか、営業利益、経常利益は通期予想を現時点で上回っている。また、四半期純利益は、前年は投資有価証券の評価損を特別損失に計上していたこともあり、9億6500万円と前年同期の1億7400万円を大きく上回った。

 好調だったのは、映像製作・販売事業のうち劇場アニメ部門である。3月と10月に公開した『プリキュア』シリーズの2本の映画のヒット、12月に公開した『ONE PIECE FILM Strong World』の大ヒットにより大幅な増収となった。モバイル、インターネット事業も、少年ジャンプ掲載の原作アニメを集めた「アニメジャン」が好調で売上を大きく伸ばした。
 一方、DVDなどの映像パッケージは不調だった。前年は『キン肉マン』DVD-BOXが大ヒットになったが、今年はそれに相当するタイトルを生み出せなかった。また、海外販売も『ドラゴンボール』シリーズ、『ONE PIECE』が健闘したが、全体では大きく売上を落とした。
 映像製作・販売事業の売上高は73億1600万円(前年同期比13.6%減)、営業利益は4億4500万円(同63.8%減)である。

 版権事業で国内では『フレッシュプリキュア!』と『ONE PIECE』が好調で、『ドラゴンボール』シリーズも堅調だった。しかし、売上高は41億円6900万円(同26.2%減)、営業利益は17億5700万円(同23.9%減)と、前年を下回った。
 前年は国内では『キン肉マン』のパチンコ化、海外では『ドラゴンボール』のゲーム化があり、大きく売上げを伸ばしたためである。今期はそれに相当するものがなく、反動減となっている。
 また関連事業でも『フレッシュプリキュア!』と『ONE PIECE』が好調で、売上高は33億7900万円(同21.2%増)、営業利益は1億7300万円(同0.7%増)と堅調を維持した。
 現時点で、連結営業利益、経常利益は通期予想を達成しているが、業績予想の修正は行われていない。

東映アニメーション http://www.toei-anim.co.jp/