東宝第3四半期 メガヒットなく前年比減収に

 大手映画会社の東宝は、1月14日に平成22年2月期第3四半期(21年3月~11月)を明らかにした。発表によれば連結売上高が1536億6700万円と前年同期比で5.4%減となったほか、営業利益は159億1800万円(同17.3%減)、166億700万円(同22.6%減)と減収減益となっている。四半期純利益は85.3%増の75億8400万円である。
 売上高などの減少は、2008年には『崖の上のポニョ』のあったが、2009年にはそれに相当するメガヒットがなかったためである。依然高水準の業績ではあるが、前年同期よりの後退は免れなかった。

 そうした業績結果は映画事業の中に表れている。同事業の収入は6.4%減の977億3000万円、利業利益は21.7%減の91億9100万円である。
 このうち映画製作と配給を行う営業事業の営業収入は344億3500万円(前年同期比10.8%減)、営業利益は57億3300万円(同23.2%減)と減少幅が大きかった。
 映画興行事業の営業収入は463億4400億円(同0.8%減)と売上は前期並みを確保したが、営業利益は25億3100万円と前年同期比で18.2%減少した。期中は、子会社TOHOシネマズが静岡県磐田市に10スクリーンを持つTOHOシネマズららぽーと磐田をオープンしている。

 一方で、映画以外の事業、不動産事業は微減ながら、営業収入433億100万円(前年同期比3.3%減)、営業利益は84億9700万円(同4.1%減)で同社の利益を支えた。
 ビル・住宅用不動産賃貸のほか、スタジオ賃貸も堅調である。『海猿3』や『のだめカンタービレ』などの作品を誘致し、前年を超えるスタジオ稼働率を維持した。東宝は今後も、第2次スタジオ改造計画を進め、新ポストプロダクションセンター建設、新5ステージ、新6ステージの建設も進めこの事業を強化する。
 演劇事業は営業収入が99億7200万円(前年同期比2.8%減)、営業利益は8億7200万円(同38.3%減)である。ミュージカルや「Endless SHOCK」、「放浪記」、「DREAM BOYS」などが好調だった。

東宝 http://www.toho.co.jp/