米国最大のアニメイベント AnimeExpo 経営陣対立表面化

 米国最大の日本アニメ・マンガのイベントであるAnime Expoを巡って、Anime Expo実行委員会とその上部団体SPJA(日本アニメーション振興会)の経営陣の深刻な対立が表面化している。北米のアニメ情報サイトAnime News Network(ANN)によれば、Anime Expoの実行委員会の運営委員の7人のうち4人がSPJAのCEOマイケル・ラッタンツィオ(Michael Lattanzio)氏とAnime Expoの暫定実行委員長であるジョイス・リム氏の辞任を求めて辞任した。
 ANNは信頼出来る情報として、AXのスタッフ(ボランティアは含まない)のうち8割、およそ400人が退任した運営委員を支持するための辞任準備を進めていると伝える。

 これに対してマイケル・ラッタンツィオ氏は、Anime Expoはよりプロフェッショナルな団体により運営される必要があると述べる一方で、今回の辞任による影響はないとする。そして、様々な要求や噂によって、その目的は曲げられないと述べる。自身の反対派と妥協をしない構えを見せている。
 しかし、退任運営委員はそれぞれ展示ホール部門、インタラクティブ・イベント部門、オペレーション部門、プログラム部門のトップで、今回の辞任はAnime Expoの運営に大きな影響を与える可能性が強い。さらにSPJAは昨年秋に過去6年間、Anime Expoの広報と対外交渉を行ってきたBAM!社と契約を打ち切り、SPJA自体からのボードメンバーの辞任もあり、組織の弱体化は免れない。

 今回の経営陣の対立は、2009年3月に前CEOのトゥルーリー・唐橋氏が突然解任されたことから始まっている。その後、4ヶ月以上のCEO空席を経て、SPJA、Anime Expoの外部からマイケル・ラッタンツィオ氏が招かれた。
 その後、BAM!社との契約打ち切りを経て、2009年秋頃よりCEOの運営方針などについてSPJA内部、SPJAとAnime Expoの実行委員会との軋轢が高まった。昨年暮れにはSPJAの内部情報が外部にリークされるなどで、深刻な対立が伝えられるようになっていた。

 Anime Expoは、米国最大のアニメコンベンションとして知られ、その参加者を毎年増加させ続けている。2008年からは会場をロサンゼルス・中心部のロサンゼルス・コンベンションホールに移すほどの盛況となっている。
 一方で、過去数年間は、北米のアニメ産業の不振などもあり、イベントから撤退する企業が相次ぐなど厳しい状況も指摘される。運営団体内の対立が続けば、2010年7月に開催される今年のイベントの企業招致、ゲスト招致にも大きな影響が出ることになるだろう。

Anime News Network 
Multiple Anime Expo Staffers Resign in Board Dispute

SPJA(日本アニメーション振興会) http://www.spja.org/
Anime Expo(日本語)  http://www.anime-expo.org/jp/