ディズニー スタン・リーのエンタメ会社POW!に10%出資

 米国のメディアコンゴロマリットであるウォルト・ディズニーは米国のスーパーヒーロー・コミックスのライターとして知られたスタン・リーの運営するPOW!エンタテインメント(Pow! Entertainment Inc.)に出資する。ディズニーは、POW!の発行済み株式の10%を250万ドル(およそ2億3000万円)で取得する。
 POW!エンタテインメントは、2001年にスタン・リーが生み出す創作物を中心とした作品の企画・製作会社として設立された。株式は米国の店頭株式市場(OTC)でも取引されている。
 
 スタン・リーは現在87歳、コミックス出版社マーベル・エンタテインメントで『スパイダーマン』や『Xメン』、『アイアンマン』のライターとして数多くの作品を生み出してきた。しかし、1990年代以降スタン・リーが自身のビジネスを拡大するようになり、マーベルとのビジネス関係は薄れている。また、スタン・リーと同氏の経営する会社は、マーベルと訴訟を繰り返すなどその関係も良好ではない。
 しかし、ウォルト・ディズニーは既にマーベルの完全買収を決めている。ディズニーはマーベルの事業と同時に、スタン・リーの生み出す作品にも関わることになる。再び、マーベルとスタン・リーのタッグも実現する可能性も高くなる。
 ディズニーは既にPOW!とモバイルを利用した『Time Jumper』などを手掛け、複数のコラボレーションを目指している。今回の出資でさらにつながりを深くし、男児向けのコンテンツの強化を目指す。

 POW!は、自社サイトにて実写映画・アニメからテレビアニメ・ドラマ、ドキュメンタリー、ライブステージ、リアリティショー、インタラクティブメディア、マンガまで現在進行中のおよそ30プロジェクトが紹介されている。こうしたプロジェクトがディズニーとの関わりを深める可能性も強そうだ。
 POW!の掲げるリストには、日本との共同プロジェクトも2作品が挙がっている。集英社と協力しジャンプスクエアに連載している『機巧童子ULTIMO』(原作/スタン・リー 漫画/武井宏之)とテレビアニメ『ヒーローマン(Hero-man)』である。

 『ヒーローマン』は、日本のアニメ製作会社 ボンズとWowmax Mediaと進める作品である。国内でも既に作品情報の一部は発表されており、現在は制作進行中とみられる。
 また、もともとコミックスライター出身のスタン・リーだが、『機巧童子ULTIMO』はPOW!エンタテインメントが進める唯一の出版メディアとなっている。一方、これまで日本のアニメ制作会社GDH(現ゴンゾ)と企画するとしていた『QUARTZ』は、現在のリストから外されている。このプロジェクトは既に、立ち消えになった可能性が強い。

ウォルト・ディズニー http://disney.co.jp/
POW!エンタテインメント(Pow! Entertainment Inc.)
http://www.powentertainment.com/