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マーベル株主総会で ディズニーへ売却にゴーサイン

 『スパイダーマン』などのコミックス、キャラクター事業を行う米国のマーベル・エンタテインメント(Marvel Entertainment)は2009年12月31日に臨時株主総会を開催し、ウォルト・ディズニーによる同社の買収に賛意を表明した。今年8月31日に発表されたディズニーによるマーベルの買収は規定路線と見られてきたが、今回正式に両社の合併が成立することになる。
 ディズニーはマーベルの株主に一株あたり50ドルを支払い、さらに1株につきディズニー株0.745株を交付する。買収後のマーベルはディズニーの完全子会社となり、その事業はディズニーに吸収合併される。2006年にディズニーに買収されたピクサー・アニメーション・スタジオと同様のケースと言っていいだろう。
 ディズニーが買収に要する金額は43億ドル、およそ4000億円にも達する。巨額の買収にはなるが、ディズニーは同社の弱点であった男児向けのキャラクター、作品を大幅に強化することになる。 

 マーベルは1939年に設立された米国のコミックス出版の老舗である。「スパイダーマン」や「超人ハルク」、「アイアンマン」、「キャプテンアメリカ」など数多くのスーパーヒーローを保有している。
 1990年代後半に経営危機に陥ったことがあったが、その後はキャラクターライセンス事業に力を入れた。映画『スパイダーマン』の大ヒット、コミックス市場の復調もあり、2000年代に経営は急激に回復した。映画製作にも進出し、大きな成功を収めた。現在は、米国を代表する巨大キャラクター企業となっている。 

 ディズニーとってマーベルの吸収合併は、7400億円で買収したピクサーに続く、コンテンツ産業での強者連合の形成となる。一方、マーベルにとっては、ディズニーをバックとすることで映画製作のための巨額の資金調達がよりスムーズになると見られる。また、依然開発余地の残っているキャラクターライセンス事業の拡大にも、ディズニーのノウハウは大きな力になるに違いない。
 巨大キャラクター企業の出現に、ワーナ・ブラザーズやニコロデオンといった男児向けの映像作品、キャラクター事業を手掛ける企業も新たな対応を迫られることになるだろう。 

マーベル・エンタテインメント http://marvel.com/
ウォルト・ディズニー http://corporate.disney.go.com/

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