クリエイター教育のAMG 日活に出資 筆頭株主日本テレビに

 エンタテインメントの総合企業であるインデックス・ホールディングス(インデックスHD)は、今年の2月5日に持分適用会社日活の株式のうち50万2500株をクリエイター教育のアミューズメントメディア総合学院(AMG)に売却した。今回譲渡した株式は、発行済株式の7.11%にあたる。
 また、このほかラジオ放送の文化放送も、インデックスHDから21万2000株(発行済株式約3%)の日活株の譲渡を受けている。

 このためインデックスHDの日活に対する持株比率は30%を割り、新たな筆頭株主として持株比率およそ37%の日本テレビが浮上する。
 このほかスカパーJSATも、およそ17%の日活の株式を保有している。日活の経営は特定の企業からの系列色が薄れ、今後はより独立した方向に向かう可能性が高い。

 映画製作・配給・興行の日活は、平成17年にインデックスHDが総合的なコンテンツ事業を目指し、ナムコ(現バンダイナムコホールディングス)から買収した。その後は、グループ会社のアニメ制作会社マッドハウスや関係会社のタカラトミー、竜の子プロダクションと連携した『ヤッターマン』の大型プロジェクトを行なった。
 しかし、インデックスHDが海外で行なった事業投資が不調だったこともあり、ここ数年は財務体質の改善とコア事業への集中を目的とした関連会社の株式売却が続いている。日活についても、映画事業は非中核事業として事業再編の対象となった。

 今回日活の株式の7.11%を獲得したアミューズメントメディア総合学院(AMG)は、クリエイター教育事業の大手である。学院のコースには、ゲーム関連、キャラクターデザイン、アニメーション、ノベルズ、声優と、オタクカルチャーに馴染み深い学科が並ぶ。そうした業界を目指す若者には、よく知られた存在である。
 一方で、AMGはクリエイター教育にとどまらず、コンテンツの制作にも進出している。グループ会社には、コンテンツ制作と流通のAMGエンタテインメントや角川プロダクションと共同出資する声優などの総合タレントプロダクション プロダクション・エース、アニメ製作のぴえろなどがある。
 今回の日活への出資も、同社の事業拡張、教育+コンテンツ製作へといった流れのひとつにあるようだ。また、コンテンツ企業とのダイレクトなつながりは、AMGの今後の教育体制への強化にもつながるだろう。

アミューズメントメディア総合学院 http://www.amgakuin.co.jp/
日活 http://www.nikkatsu.com/
インデックス・ホールディグス http://www.index-hd.com/