カプコン「ロストプラネット」等発売延期で業績予想下方修正

 カプコンは2010年3月期(09年4月~10年3月)に予定していた大型ゲームソフト3本の発売を来期に延期することを発表した。発売が延期されるのは、『ロストプレネット2』、『スーパーストリートファイターⅣ』、『モンスターハンター3(トライ)』海外版である。 発売延期の理由は、当初発売を予定していた第4四半期に、競合他社から多数の大型ソフトが発売されるためである。同社のソフトがこれらと競合する可能性が高く、これを回避するためだという。カプコンは人気タイトルのブランド価値を維持し、販売本数を最大化するため決定したと説明する。

 3タイトル合計で530万本の販売を予定していたが、これが2010年3月期の業績予想から外されることになる。コンシュマー用ゲームソフト事業の通期売上高予想は、前回予想の720億円から40%減の435億円とより厳しい数字に修正された。
 2010年3月期の全体の業績予想も大幅に下方修正された。これまで950億円とされていた連結売上高は300億円減少の650億円に、営業利益は155億円から60億円に、経常利益は147億円から50億円に、当期純利益は85億円から20億円に引き下げられた。

 利益については、過年度法人税等還付額等を約18億円計上とパチスロとアミューズメント施設運営事業で発生した特別損失45億円も修正に含まれる。特別損失のなかには、パチスロ事業の部材評価損と開発中止損、アミューズメント施設運営事業では不採算店舗閉鎖による損失を計上する。
 カプコンは来期以降、経営資源とコンシュマーゲームとオンラインゲームに経営資源と集中する方針だ。

 2010年3月期の業績予想は大幅に引き下げられたが、大型タイトルの発売が相次ぐことになる2011年3月期の業績は逆に拡大しそうだ。カプコンは2011年3月期の売上高を950億円と当期の1.46倍とする。営業利益は150億円、経常利益は140億円とし、それぞれ今期の2.5倍、2.8倍を予測する。この詳細については、2010年3月期決算短信で明らかにする予定だ。
 カプコンは発売を延期した3タイトル以外にも、『デッドライジング2』などの複数の大型タイトルを2011年3月期に予定している。タイトル数の増加と共に、短期集中発売のビジネスリスクを避けるため、今後は発売時期の分散化が課題になる。

カプコン http://www.capcom.co.jp/