NHKエンタープライズ 国際メディアコーポの事業吸収へ

 12月22日の日本経済新聞の報道によれば、NHKの映像企画・制作子会社NHKエンタープライズは2010年4月1日を目処に、国際メディア・コーポレーション(MICO)の事業・人材を吸収・承継する方針だという。MICOはNHK関連を中心に、国際的な映像事業業務を行っている。
日経は、NHKはおよそ20億円をMICOの出資者に支払い、MICOの事業と人材を引き継ぐ方向だと伝えている。
 NHKの11月24日の経営委員会では、国際関係業務を行う関連団体等の再編・統合の報告がされていた。しかし、詳細については現在手続き中として、非公表としていた。12月22日午後にも、NHKの経営委員会が開かれる。

 MICOは平成20年3月期の売上高が94億3300万円、その7割近くがNHKとの取引によるものである。しかし、NHKからの出資はなくグループ会社になっていない。
 一方で、同社の株主として伊藤忠商事、丸紅、住友商事の3社が5.12%ずつを出資、そのほか銀行などの金融機関、家電メーカーなど出資比率の数%の多数の株主から構成されている。このため実際には出資を行っていないNHKが経営のリードを取ってきた。今回の事業移管で、同社のNHK関連事業の経営のねじれが解消される。

 NHKエンタープライズは、前期の売上高465億4200万円とNHKグループ有数の規模を持つ子会社である。放送番組の企画・開発・制作だけでなく、放送番組の権利ビジネスやクロスメディア事業、DVDなど映像パッケージ事業も行う。
 アニメ番組制作も積極的で、『メジャー』、『おじゃる丸』、『獣の奏者エリン』などを手掛ける。さらにキャラクター事業や海外事業の展開にも目を向けている。

 MICOの事業は国際事業として海外からの放送番組の買付けと販売、その権利事業、そして国内番組の海外向け販売が中心である。このうち海外からのアニメーション買付けには、『おさるのジョージ』、『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』などがある。
 前期のおよそ6億円の海外販売には、『カードキャプターさくら』、『十二国記』などの放映権販売が含まれる。また、『テレパシー少女 蘭』、『アリソンとリリア』、『タイタニア』などに出資し、海外販売権を確保している。
 両社の事業が統合されれば、両社が重視する国内外の権利ビジネスで、NHKに関連するものが一本化される。特に対外向けには判りやすいビジネスになるとみられる。

NHK http://www.nhk.or.jp/
NHKエンタープライズ http://www.nhk-ep.co.jp/

国際メディア・コーポレーション(MICO)
http://www.micojapan.com/ecsv/front/bin/home.phtml