イーブック オリジナルレーベル「KATANAコミックス」開始

 電子書籍・マンガ販売の国内最大手であるイーブック イニシアティブ ジャパンは、12月18日から電子マンガの新レーベル「KATANAコミックス」をスタートした。見ル野栄治さんの『工場虫』、石川勝哉さんの『ブスが来たりて』、DJイオ&パリッコさんの『何も知らない!』の3作品を同時リリースした。
 イーブックは運営する「eBookJapan」にて、これまで書籍や雑誌で販売されてきた作品を中心に、インターネット、モバイルで電子書籍として販売してきた。しかし今回は、オリジナル作品をまとまったかたちで提供する。

 イーブックは今年4月14日より、オリジナルのマンガを掲載するウェブマンガ「KATANA」をスタートしている。「KATANA」は一般のマンガ雑誌をウェブ上に移し替えた体裁を取っているが、作品は全て「KATANA」のためのオリジナル。小池一夫さん、望月三起也さん、中野晴行さんといった豪華執筆陣も魅力になっている。
 今回の作品は、いずれもこのウェブマガジンの連載をまとめたものである。作品をまとめるにあたり連載時より大幅な加筆修正、特別書き下ろしなどを行った。1号105円(税込)のウェブマガジンと同様に、価格は各巻210円(税込)と実際の出版物に較べてリーズナブルになっているのも魅力である。
 イーブックは今後も、望月三起也さんの『W7』や村野守美さんの『見上げれば星』などの連載作品を「KATANAコミックス」のラインナップに加えるとしている。

 マンガ出版において雑誌販売は、それが単体で黒字になるケースは少ないとされている。雑誌連載で作品の認知度を高め、ファンに親しんでもらい、その後発売する単行本で利益を確保する。
 今回の「KATANAコミックス」のスタートは、こうしたビジネスモデルをネット上に置き換えたものである。これまでもインターネット上のマンガ連載は少なくないが、単行本化の際には、紙媒体になり書店で販売されることがほとんどであった。「KATANAコミックス」は、それさえもネット上で行う新しいビジネスに挑戦する。

eBookJapan  http://www.ebookjapan.jp/

KATANAコミックス
http://www.ebookjapan.jp/ebj/tag_genre.asp?genreid=30129