バンダイナムコHD第2半期、業績好調で利益上振れ、通期売上高5600億円見通す

総合エンタテインメント企業大手のバンダイナムコホールディングス(バンダイナムコHD)の業績が、今期も好調だ。11月5日に発表された同社の2016年3月期第2四半期決算は、好調だった2015年3月期とほぼ同じ水準を維持した。
連結売上高は2727億8000万円(前年同期比5.2%増)、営業利益は311億6000万円(2.2%減)、経常利益は332億1500万円(0.5%減)、純利益は227億6200万円(7%増)であった。これはいずれも当初見込みを上回るもので、特に利益面での好調ぶりが際立った。
これは各事業で、それぞれキャラクターを中心としたヒットがあったことが大きかった。トイホビー事業の『機動戦士ガンダム』『妖怪ウォッチ』、ネットワークエンターテンイメント事業の『ドラゴンボール ゼノバース』『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』、そして映像音楽プロデュース事業の『ラブライブ!』『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』などである。さらに、アジア地域の業績も予想を上回った。

こうした結果を受けて、バンダイナムコHDは通期連結業績予想を上方修正した。売上高は従来の5300億円から5600億円、営業利益は450億円から500億円、経常利益は460億円から520億円、当期純利益は300億円から340億円に引き上げられる。
上方修正はされたが前年比の数字よりは低くなっており、第2四半期までの業績に比べて慎重な見通しとなっている。第3四半期以降の状況によっては、さらに数字が変わってくる可能性もありそうだ。

第2四半期までで好調だったのがトイホビー事業である。売上高は1039億8500万円と2.2%減であったが、営業利益は115億7100万円と19%増だった。『機動戦士ガンダム』『妖怪ウォッチ』に加えて、大人向け商品も人気となった。アジア地域でも同様の傾向が見られた。
ゲーム関連が中心となるネットワークエンターテインメント事業も高い利益が続いた。第2四半期までの営業利益は147億7400万円(2.8%増)、売上高は1472億800万円(9.9%増)である。家庭用ゲーム、スマートフォン向けゲーム、PCゲームなどがいずれも安定していた。

映像音楽プロデュース事業は、映像ソフトのバンダイビジュアル、アニメ企画・制作のサンライズ、音楽のランティス、配信のバンダイナムコライツマーケティングなどが含まれる。とりわけアニメ関連の事業が多い。売上高は235億8200万円と5.4%増となったが、営業利益は59億1000万円と前年同期比で26.1%減だった。前年に比べて利益率の高い事業が減少したとしている。主力タイトルは『ラブライブ!』『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』である。
映像音楽プロデュース事業は、通期で売上高400億円、営業利益90億円を見込んでいる。

今期の大きな特徴は、これまで苦戦を続けることが多かった海外事業が急伸していることである。売上高はアメリカで38.3%増(199億6800万円)、ヨーロッパが104.3%増(272億7500万円)、アジアが63%増(202億5500万円)となる。これは国内の伸び率5.2%を大きく上回る。また海外売上比率は18%まで上昇する。
営業利益でもアメリカ30億6800万円(126.6%増)、ヨーロッパ33億4300万円(836.4%増)、アジア37億200万円(148.5%増)と伸長ぶりが分かる。これが中長期的な傾向なのかは現時点で判断しがたいが、今期に限れば海外事業の重要性が急激に増しているといえる。