集英社 マイクロソフトとマンガの世界展開で連携

 集英社は、マンガビジネスの世界展開でマイクロソフトと連携することを明らかにした。両社は日本国内と海外の双方で、マンガのデジタル展開で協力する。
 事業連携の第1弾として、今年12月からWindows Marketplace for Mobileを利用した携帯マンガの提供を米国市場で開始する。まず12月に無料配信をスタートし、来年3月までに課金配信に移行する。日本語版と英語版双方での配信を予定しており、集英社は北米のユーザーが日本発の携帯マンガを本的に楽しむことが出来るとしている。

 また、今後はWindows Marketplace for Mobileでの配信が利用可能な世界28カ国のうち、まず日本と北米、そしてヨーロッパでの展開を目指す。
 12月に無料提供される作品は、米国でも人気の高い鳥山明さんの作品『DRAGON BALL』のサンプル版となる。しかし、今後の配信作品は『DRAGON BALL』だけでなく、配信先の各国の状況に合わせた有力作品を提供する方針だ。

 集英社は国内有数の出版社で、特にマンガ出版に強みを持つ。週刊少年ジャンプや週刊ヤングジャンプ、ジャンプスクエア、りぼん、マーガレットなどの人気マンガ雑誌から数々のヒット作品を誕生させている。
 この中には、『DRAGON BALL』のほか『NARUTO』、『Bleach』、『DEATH NOTE』、『テニスの王子様』、『銀魂』など、国内だけでなく海外でも人気の作品も多い。さらに同社のマンガを原作とするアニメやキャラクター商品は数限りなくあり、国内最強のマンガ出版社と見られている。

 一方、マイクロソフトは、世界的なIT企業。同社が展開するWindows Marketplace for Mobileは、世界的に拡大するモバイル向けのデジタルコンテンツ市場の攻略するための戦略サービスである。
 今回は、世界的に人気の高い日本マンガで最強の出版社と組むことで、市場でのアドバンテージを取ることを目指す。強者連合というべき2社の連携は、今後のグローバルなマンガビジネスの行方にも影響を与えそうだ。

 集英社は今回のマイクロソフトとの連携について、同社が考えるデジタル化されたマンガをグローバルに展開する方針に基づくものだとしている。そのうえでマイクロソフトは、日本発のマンガのグローバル展開のビジョンを共有出来、コンテンツの著作権保護についても理解が深く、パートナーとして最適であるとする。
 また、マイクロソフトがグローバル企業であり、世界中に多くのユーザーを抱えていること、PC、ゲーム機、スマートフォンMobileなど様々なプラットフォームを持っていることなどビジネスの強さも連携の決め手となったと考えられる。今回はモバイルでの展開となったが、両社の連携は今後インターネットやゲームなど様々な分野に展開する可能性がありそうだ。

集英社 http://www.shueisha.co.jp/
マイクロソフト http://www.microsoft.com/ja/