東京テアトルと日活業務提携 テアトル15館35スクリーン体制に

 12月19日、映画興行の東京テアトルと映画会社日活は、映像事業での業務提携についての基本合意をした。
 今回の合意で東京テアトルは、日活が運営する日活シネリーブル系映画館全館(5館19スクリーン)の運営を一括して手掛ける。2009年4月から3年契約で営業賃貸借のかたちで業務を開始する。
 また東京テアトルは、日活が製作、配給する作品を年間4本、都内テアトル系映画館にて上映することを日活に対して保証する。

 今回の合意で東京テアトルは、現在の興行規模の10館16スクリーン体制から15館35スクリーン体制へと大きく拡大する。同社によれば興行収入は30億円台まで広がるという。
 まだ同社は基本合意に至った理由を、国内映画興行規模の飽和化やスクリーン数増加に伴う競合激化により、今後国内映画ビジネスは今後厳しさが増すとしているためと説明している。興行事業の発展のためには、一定の規模拡大と、良質な作品を確保しやすい体制、安定調達できる仕組み作りが必要なためである。

 また日活は興業事業委託することで、製作と配給に経営資源集中化するとしている。一方で、都内主要地区にある東京テアトル直営の劇場を確保出来ることは、同社の製作、配給作品のマーケット拡大につながる。
 他社に較べて事業規模の比較的小さかった興業事業を委託することで、会社全体でより効率的な経営が可能になる。

 東京テアトルは良質の映画を配給する独立系の映画配給チェーンとして知られている。単館系映画館を中心とした特色あるプログラム、特集上映や企画上映などを得意とする。
 そうしたなかでアニメ映画の上映にも力を入れている。アニメ映画の製作者にとっても重要な興業チェーンとなっている。
 これまでに『時をかける少女』や『空の境界』などのヒット作品を生み出している。また来年ゴールデンウィークには『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』の公開が既に発表されている。配給網が広がることで、今後はアニメ映画についてもヒット作が出た場合の拡大上映も期待出来そうだ。

東京テアトル http://www.theatres.co.jp/
日活 http://www.nikkatsu.com/