テアトル シネカノンと映画興行提携 40スクリーン体制へ

 11月10日、映画会社 東京テアトルとシネカノンは、映画興行に関する業務提携について基本合意を結んだことを明らかにした。東京テアトルがシネカノンの運営するふたつの映画館の運営を受託する。
 現在、シネカノンはシネカノン有楽町2 丁目、ヒューマントラストシネマ渋谷の単館系映画館2 館5 スクリーンを保有する。東京テアトルとシネカノンは、本年12月1日から平成24年11月30日までの3年間業務提携を続ける。

 東京テアトルは製作・配給・興行などを手掛ける中堅の映画会社である。良質な映画の単館系の興行や特集上映、企画上映に定評がある。現在、首都圏を中心に14館35スクリーンを運営する。他に見られない都心型の興行ネットワークを築いているのが特色である。
 一方、シネカノンも中堅の映画会社のひとつ、しかし興行部門は渋谷や神戸などの映画館を相次いで閉鎖し、興行ネットワークは縮小傾向にあった。今回は経営合理化も視野に入れ、興行事業を東京テアトルに委託することにしたと見られる。シネカノンは今後、製作・配給事業、そして学校運営事業に経営資源を注力するとしている。

 今回の業務提携について東京テアトルは、映画興行事業を取り囲む厳しい環境なかで同事業を発展させるためとする。単館系映画館に特化すると同時に、規模拡大による集客力の高い作品を獲得しやすい体制を作る。また、映画館運営の効率向上を目指す。
 東京テアトルは2009年4月から日活の興行部門日活シネリーブル系映画館5館19スクリーンの運営も受託している。今回はそれに次ぐもので、同社の興行ネットワークは16館40スクリーン体制まで拡大する。
 
 東京テアトルは劇場アニメの単館系ロードショーにも、多数の実績がある。2009年も『空の境界』、『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』、『センコロール』、『劇場版 東のエデン』などの興行を手掛ける。
 劇場アニメの小規模な公開がビジネスとして注目を集めていることもあり、東京テアトルの拡大する興行ネットワークは、アニメビジネスの関係者からも注目を浴びそうだ。

東京テアトル http://www.theatres.co.jp/
シネカノン http://www.cqn.co.jp/