IGポート第1四半期 出版厳しく、版権堅調「進撃」と「黒子」が支える

アニメ・出版事業のIGポートは10月10日に、平成27年5月期第1四半期(2014年6月~8月)の決算を明らかにした。連結売上高は前年同期比10.6%減の15億9800万円、営業利益は2800万円(同178.4%増)、経常利益は4900万円、四半期純損失が1700万円だった。
IGポートは通期連結業績予想で82億800万円を見通すが、アニメ事業の売り上げが年度末に集中することが多いため売上げの進捗率は20%弱にとどまっている。業績の大きな変化もなかった。

第1四半期は版権事業が堅調だった。売上げは1億8100万円と前年同期比で29.4%減となったが、セグメント利益は1億200万円前年のマイナスから大きく反転した。版権事業の売上げの多くは二次利用から収益であるが、『進撃の巨人』、「黒子のバスケ」シリーズ」、「攻殻機動隊」シリーズ」、「テニスの王子様」シリーズが主要な作品になっている。人気シリーズの息の長いビジネスが利益を押し上げているとみられる。
出版事業は厳しかった。『魔法使いの嫁』、「曇天に笑う」シリーズは好調だったとするが、売上高は1億8300万円と12.3%減、セグメント損失が4700万円である。期中に主力月刊誌の「コミックブレイド」と「コミックアヴァルス」の2誌を休刊し、いずれも完全オンライン雑誌としてリニューアルした。コストを削減することで、収益の向上を狙うことになりそうだ。
一方で、アニメなどと連動するメディアミックス作品を中心とした月刊誌「コミックガーデン」を新装刊している。グループ企業との協業もさらに進めるとみられる。

中核事業となる映像制作は、テレビアニメ『ハイキュー!!』や『白銀の意思 アルジェヴォルン』、『アオハライド』、『東京ESP』、『フューチャーカード バディファイト』、さらに劇場上映の『攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone』などがあり、作品数も多い。売上高は11億7200万円、セグメント損失600万円である。
第2四半期から2015年にかけては、劇場版『進撃の巨人』、劇場版『サイコパス』、劇場アニメ『百日紅』、実写映画『ガルム・ウォーズ ザ・ラスト・ドルイド』、新劇場版『攻殻機動隊』など大きな作品が重なる。テレビシリーズも含めて、IGポートの映像制作は今後も活発に推移しそうだ。

IGポート
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